それでは、UM270のパフォーマンスをチェックしよう。今回の評価機はRyzen 7 2700UのCPU、16GBのメモリ、 256GBのSSDといったスペックだったが、特にメモリとストレージに関しては実際に出荷される製品と同じであるとは限らないので注意してほしい。
テストに用いたのは、PCMark 10、CINEBNCH R20/R23、3DMarkだ。さらにゲームテストとしてドラゴンクエストX ベンチマークソフト、ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク、STREET FIGHTER V ベンチマーク、Tom Clancy's Rainbow Six Siegeを使った。ストレージテストにはCrystalDiskMark 8.0.1を用いた。
PCMark 10 ExtendedスコアはOverallが3098だった。もちろん、最新世代のノートPCと比べるとやや低いが、思ったほどの差ではない印象だ。ベースとなるRyzen 7 2700Uが「7」グレードなのでコア/スレッド数も十分であり、かつ統合GPUもベースがRadeon Vega 10なので、統合GPUとしては比較的高性能だったことが好スコアにつながったのだろう。
各シナリオで見ると、Essentialsが6911、Productivityが5321と比較的良好な一方、ディスクリートではない統合GPUであるため、Digital Content Creationは3398、Gamingは1992とあまり振るわない結果となった。
CINEBENCH R20のスコアはCPUが1291、CPU(Single Core)が322だ。マルチスレッド性能は4コア8スレッドのものとしては十分に高いスコアといえるだろう。一方、シングルスレッド性能はZen+世代のやや古いコアなので、現行世代と比べてやや低めだ。CINEBENCH R23はCPU(Multi Core)が3464、CPU(Single Core)が871だった。
3DMarkでは、Time Spyが986、Fire Strikeが2584、Night Raidが8883、Wild Lifeが5076といったスコアだ。従来の統合GPU比で見れば、まずまずのスコアを獲得しているが、やはり現行世代の統合型GPUのスコアと比べる若干低いようだ。あまりゲーム向きとはいえない性格だが、いくつかのゲームベンチマークで3D性能をチェックした。
1920×1080ピクセルで楽しめそうな結果を得られたのは、ドラゴンクエストX ベンチマークソフト(設定:最高品質)や、ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク(設定:標準品質/デスクトップPC:快適評価)、STREET FIGHTER V ベンチマーク(設定:低、60fps制限解除時、79.68fps)だ。
1280×720ピクセルであれば、Tom Clancy's Rainbow Six Siegeだと常時60fps超は高画質設定以下で、ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークならば、設定:最高品質で快適評価だった。
最後に、ストレージの性能を見ていこう。
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