Amazonは4月14日、10.1型スマートディスプレイ「Echo Show 10」の新モデル(第3世代)を発売する。税込み直販価格は2万9980円だ。
この記事では、新しいEcho Show 10の特徴の1つである首振り(モーション)機能を簡単に紹介する。
新しいEcho Show 10の首振り機能は、新たに開発されたブラシレスモーターによって実現している。
ブラシレスモーターは、その名の通りブラシ(電極)を使わないモーターで、ブラシのある一般的なモーターと比べると同じ出力であればよりコンパクトに作ることができる。速度制御のしやすさと消費電力の少なさもメリットだ。
首振りの角度は350度(左右に175度ずつ)で、設置環境に応じて調整することもできる。障害物を検知した場合は、回転を自動でストップする安全機構も備える。
なお、このモーターはあくまでも画面の“首振り”のために用意されたもので、画面の上下(角度)調整は手動で行う必要がある。
モーション機能を使うと、音声とカメラを使って利用者の位置を検出し、画面を自動的に「正面」に向けてくれる。一度利用者を捉えると、その動きに合わせて画面を左右に振って、常に画面を正面に保つことも可能だ。
この機能は、Alexaのビデオ通話機能の利用時も有効だ。通話中に話者が移動した場合も、画面を動かして常に正面に映してくれる。
なお、米国では新しいEcho Show 10を使って「Zoom」「Amazon Chime」のビデオ通話も可能だが、現時点において日本では対応しない。
画面の首振りを一時的に止めたい場合は、画面上端からスワイプすると出てくるコントロールバーで設定できる。常時無効にしたい場合、あるいはモーション機能を使う場面を限定したい場合は、本体設定から設定可能だ。
声とカメラによる位置のトラッキングは、人影をデータポイントに変換した上で本体内でデータを処理する。処理のためにデータを外部に出すことはないため、セキュリティ上も安心だ。
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