VIVE Pro 2の発表と合わせて、「VIVE Business」についても公開されているが、日本での展開は今後発表される見込みだ。
概要をまとめると、VIVE Businessとは名前の通りビジネス向けのVRソリューションで、「VIVE Businessデバイスマネジメントシステム」、「VIVE Businessトレーニング」、「VIVE Businessストリーミング」、「VIVE Sync」を含んだVRツールのことを指す。
VIVE Businessデバイスマネジメントシステムでは、スタンドアローンとPC接続型のVRヘッドセット両方のデバイスを一括管理。主要なソフトは統合化されており、社内のコンテンツやアプリを簡単に利用できるようにする。
VIVE Buisinessトレーニングは、VRを利用したユーザートレーニングを行う仕組みだ。Androidデバイスを通じて受講生の状況を管理しているので、トレーニングしている際にユーザーに困りごとが起こったら、その画像を手元で見つつ指示を出すことができる。
さらに、最大300台程度までのマネジメントが可能で、各端末の電池やメモリ状況なども管理できるという。VIVE BuisinessトレーニングではVIVE Businessストリーミングにより提供されるが、現在は有線のみの接続であるのに対して、将来的にはワイヤレスでの提供を目指すとしている。
VIVE Syncは、リアルに近いアバターとVR空間内でビジネスについて話したり、プレゼンテーションできたりする仕組みで、現在はβ版として提供されている。仕事で利用しているPowerPointだけでなく、3D形式のコンテンツまで全てVIVE Syncで利用可能だ。最大で30人までがVIVE Syncを使うことができる。
この他、法人専用のコンテンツポータルとして「VIVE Business AppStore」が用意される。企業がVRソリューションを作りたいと思ったときに、信頼できる開発パートナーに簡単にアクセスできるようにするものだ。ワールドワイドでの展開となるため、日本の開発企業にも世界中からのオファーが期待できる。今後の発表が楽しみだ。
5月11日に開催された「VIVECON 2021」を受けて、日本でも「VIVECON Japan 2021」が6月11日〜12日の期間で開催される。
11日は法人向けの「VIVEビジネス・デー」、12日は開発者向けの「VIVEデベロッパー・デイ」となっており、先日発表された新製品の情報を公開する他、これからのVR活用方法についての事例などが紹介される。参加には事前登録が必要なので、VIVEビジネス・デー、VIVEデベロッパー・デーのリンクから登録しよう。
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