米NVIDIAは3月22日(現地時間)、オンラインイベント「GTC 2022」に合わせて「Jetson AGX Orin開発者キット」の出荷を始めた。ロボット制御やエッジでのAI処理に向けた機材であり、前世代に当たる「Jetson AGX Xavier」に比べて8倍の性能を発揮するという製品だ。
Jetson AGX Orin開発者キットは、ArmのCortex-A78AEプロセッサコア12基と、NVIDIAのAmpereアーキテクチャのGPUを搭載し、8ビット整数(INT8)の演算を1秒間に275兆回処理できる。メモリは32GB(LPDDR5)を搭載し、メモリの転送速度は最大で毎秒204GBとなる。価格は1999ドル(約24万1000円)だ。
同社によると、Jetson開発者キットを使用してエッジでのAI処理やロボット制御に取り組む企業は6000社を超え、開発者は100万人を超えたという。前世代品に比べて大きく性能を引き上げたJetson AGX Orin開発者キットの登場で、開発者のアイデアをより簡単に実装しやすくなった。
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