Lenovoは9月1日(中央ヨーロッパ時間)、同社初のChrome OS搭載デスクトップPC「ThinkCentre M60q Chromebox Enterprise」と、同じく同社初の16型Chromebook「Lenovo IdeaPad 5i Chromebook」と、Androidタブレット「Lenovo Tab P11」「Lenovo Tab P11 Pro」の新モデルを発表した。
なお、この記事で紹介する新製品の日本での展開は未定だ。
ThinkCentre M60q Chromebox Enterpriseは、Lenovoが初めて投入するChrome OS搭載デスクトップPC「Chromebox」だ。外観からも分かる通り、同社のコンパクトデスクトップPC「ThinkCentre Tinyシリーズ」の新モデルとして展開される。
Tinyシリーズらしく、ボディーの容積は約1Lで、オプションのマウントを利用すればディスプレイの裏面に設置して「オールインワン(AIO)PC」のように扱うことも可能だ。発売は12月を予定しており、ヨーロッパにおける最小構成の税込み販売価格は299ユーロ(約4万1800円)となっている。
CPUは第12世代Coreプロセッサ(最上位構成はCore i5)を搭載する。メインメモリはDDR4-3200規格のSO-DIMMで、搭載容量はモデルによって異なる。ストレージはPCI Express接続のSSDに対応する。
ポート類は、前面にUSB 3.2 Gen 2 Type-A端子×2とUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子とイヤフォン/マイクコンボ端子を、背面にUSB 3.2 Gen 2 Type-A端子×4、HDMI 2.0出力端子、DisplayPort 1.4出力端子、フレキシブルI/O(※1)と有線LAN(1000BASE-T)端子を備える。前面のUSB Type-C端子とフレキシブルI/Oを活用すれば、最大4台のディスプレイに映像を同時出力することも可能だ。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E(※2)とBluetooth 5.0を利用可能だ。
Lenovoのセキュリティソリューションである「ThinkShield」と、Googleの「Titan Cセキュリティチップ」を組み合わせることで、より強固はセキュリティを実現しているという。
(※1)カスタマイズ(CTO)モデルの購入時、あるいは購入後のオプションパーツ購入によって追加/変更(換装)できるポート。このモデルの場合、このポートにHDMI出力端子またはDisplayPort出力端子のいずれかを1基搭載できる
(※2)6GHz帯対応のIEEE 802.11ax。ただし、6GHz帯での通信は許認可を取得している国/地域でのみ可能(以下同様)
IdeaPad 5i Chromebookは、同社のChromebookとしては最大となる16型ディスプレイを搭載する新モデルだ。9月の発売を予定しており、ヨーロッパにおける最小構成の税込み販売価格は549ユーロ(約7万6800円)となっている。
CPUは第12世代Coreプロセッサで、モデルによってPentium Gold 8505(Pコア1基2スレッド/最大4.4GHz+Eコア4基4スレッド/最大3.3GHz)またはCore i5-1215U(Pコア2基4スレッド/最大4.4GHz+Eコア4基4スレッド/最大3.3GHz)を搭載している。メインメモリはLPDDR4x規格で、モデルによって4GBまたは8GBを備えている(増設/換装不可)。ストレージはモデルによってeMMC(容量は64GB/128GB)またはSSD(容量は256GB/512GB)を採用する。
ディスプレイはアスペクト比16:10の16型液晶で、モデルによって以下のいずれかのスペックのパネルを搭載する。
ディスプレイの上部にはフルHD(1920×1080ピクセル)撮影に対応するWebカメラを装備している。
ポート類は全モデル共通で、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子×2、USB 3.2 Gen 2 Type-A端子、イヤフォン/マイクコンボ端子、microSDメモリーカードスロットを備える。USB Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.0に対応する。
本体サイズは約365.5(幅)×253(奥行き)×19.95(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約1.86kg。Googleの計測法に基づくバッテリー駆動時間は最大12時間となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.