「Pixel 7」「Pixel 7 Pro」がWi-Fi 6Eに対応 PCでの対応は進むのか?

» 2022年12月07日 12時15分 公開
[井上翔,ITmedia]

 日本でも9月から利用できるようになった6GHz帯の無線LAN「Wi-Fi 6E」。しかし、ハードウェア的にはWi-Fi 6Eに対応しているものの、法令上の問題から国内では利用できないというPCやスマートフォン、タブレットも少なくなかった。

 そんな中、Googleの最新スマートフォン「Pixel 7」「Pixel 7 Pro」の日本向けモデルが12月に行われた月例ソフトウェア更新によってWi-Fi 6Eに対応したとの情報を得た。手元にあるPixel 7で実際に確認してみよう。

Pixel 7 12月に配信されたソフトウェアの月例更新でWi-Fi 6Eに対応したらしい「Pixel 7」

ソフトウェア更新は少し大きめ 適用するのも時間が掛かる

 Pixelスマートフォンのソフトウェア更新は、内容や機種によって配信容量が大きく異なる。Pixel 7(日本向けモデル)に対する12月分の月例更新の容量は471MBだ。

 「471MBってちょっと容量が大きくない?」と思うかもしれないが、事実、OSのバージョンアップを伴わない更新としては少し大きめである。バックグラウンドでの適用という面は差し引いて見てほしい所だが、再起動を促す画面に至るまで1時間弱かかった。

 Pixel 7を手にしてまだそれほど時間はたっていないが、OSバージョンアップではない更新でここまで時間を要したのは初めてである。「これは大がかりな更新があるのでは……?」と期待がふくらむ。

Pixel 7の更新 Pixel 7(日本向けモデル)における12月の月例更新の容量は471MB。OSバージョンアップを伴わない更新としては容量は少し大きめだ

「規制情報」の表示が変わる≒Wi-Fi 6E対応

 以前の記事でも述べた通り、現在の電波法と関連する各種規則の下では、6GHz帯の無線LANを利用するには認証の「追加取得」または「再取得」が必要となる。

 PCでの採用例も多いIntel製のWi-Fi 6E対応無線LANモジュール「Intel Wi-Fi 6E AX211」では、既に認証を取得していた2.4GHz/5GHz帯も内包する形で認証を再取得して対応した。これにより、6GHz帯(≒Wi-Fi 6E)に対応するハードウェアでは、電波法に基づく「認証番号」は新しいものに書き換わる(参考記事)。

Intel PCでの採用例の多いIntel Wi-Fi 6E AX211のM.2 1216モジュール版(AX211D2W)は、既存の2.4GHz帯/5GHz帯を含めて認証を取り直しており、国内での6GHz帯通信に対応するハードウェアでは認証番号が「003-210037」から「003-220257」に変更される(画像は総務省の「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」より)

 スマートフォンの場合、認証番号は「電磁的表示」、つまり画面上で表示するのが一般的であるため、6GHz帯に関する認証は追加取得(=6GHz帯のみ別の認証番号とする)でも再取得(=2.4GHz帯/5GHz帯を含めて新しい認証番号を取得する)でも問題はない。

 どちらにしても、Pixel 7がWi-Fi 6Eに対応したのであれば「規制ラベル(Regulatory labels)」表示には何らかの変更があるはずである。

更新前 ソフトウェア更新をする前のPixel 7の規制ラベル。電波法に基づく認証番号は「003-220133」となっているが、更新によってWi-Fi 6Eに対応すると、認証番号が「1つの新しい番号」または「既存番号+新番号」に変わり、利用場所に関する説明文章にも変更が加わるはずである

新しい認証番号で対応!

 結論からいうと、Pixel 7は新しい認証番号を取得してWi-Fi 6Eへの対応を果たした。ソフトウェア更新を適用すると、電波法に基づく認証番号は「003-220133」から「003-220200」に変更される。加えて、利用場所に関する注意書きに6GHz帯に関する説明も追記される。この点はPixel 7 Proでも同様だ。

 なお、電気通信事業法に基づく認証番号は変わらない。変わるのは、あくまでも電波法に基づく認証番号である。

新番号 ソフトウェア更新によって、電波法に基づく認証番号が「003-220200」に変更された。6GHz帯の利用に関する注意書きも加わっている

Pixel 6/6 Proも対応するか……?

 ということで、12月の月例更新でPixel 7/Pixel 7 Proは国内でにおけるWi-Fi 6Eが“解禁”された。通信パフォーマンスにどのくらいの差が出るのかどうかは、後日検証したい。

 両モデルの先代に当たる「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」も、ハードウェア的には6GHz帯の無線LANに対応している。理論上はPixel 7/Pixel 7 Proと同じ手法でWi-Fi 6Eに対応できるものと思われるが、今回の月例更新ではWi-Fi 6E対応は盛り込まれていない。今後に期待しよう。

 もっといえば、PC各社も「ハードウェア的にはWi-Fi 6E対応」なモデルの“機能解放”を早く進めてほしい所である。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  2. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  6. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  7. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  8. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
  9. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  10. 14型モバイルノートPC「FMV Note U」に新モデル登場 約634gモデルに加えて「ゴジラ-0.0」コラボモデルも (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー