四隅がラウンドエッジになっているR3と比較すると、R3Sは直線的で、ブラックという本体カラーとも相まって精悍でシャープな印象だ。R3の奥行き部分がなくなることで余白が少なくなり、バランスよく感じられるのではないだろうか。
R2/R3SのLEDインジケーターは、テンキー(テンキーレスモデルではInsert/Home/PageUpキー)の上に配置されている。REALFORCE CONNECTでLED色の変更(赤/青/緑/紫/水色/黄色/白の7色)、輝度を変更できる他、Fn+Insertキー、Fn+Deleteキーでも変更可能だ。ブラックカラーのR3S英語配列では、かなりLED光は存在感があるので、好みによって調整すると良いだろう。
そしてR3Sシリーズの利点は、何といっても安価であることだ。最安値はR3SD31(標準/テンキーレス)の2万900円、最高値でもR3SB13(静音フルキーボード)の2万3540円と、R3が3万4000円台であることを考えると、かなり購入しやすい価格となっている。
だが、R3Sは単なる廉価版ではない。キーキャップはPBT、APCは4段階、REALFORCE CONNECTでキーマップの入れ替えに対応と、Bluetooth接続を必要としないユーザーに対して、R3の強みをR2のシャープなデザインで実現した最新モデルだ。そのシリーズに、モデルの絞り込みはあるにせよ英語配列が加わったことは、多くの英語配列愛好家をホッとさせたことだろう。
ただし、アクセサリーに関しては英語配列は寂しい状況だ。カラーキーキャップセットは日本語配列ではR3/R3S兼用となっているものの、英語配列は発売されていない。
R2用カラーキャップセットは、R3では一部キーキャップが利用できないとの注意書きがあるので、今のところ英語配列でキーキャップを全て入れ替えることは不可能なようだ。また、R3Sはボディーと一体型の天板であるため、カラーパネルやパネルデザインキットも利用できない。何より、英語配列用キースペーサーが販売されていないのは残念だ。
「REALFORCEがいいとは聞くけれど、3万オーバーはちょっと手が出ないな」と思っていた英語配列愛好者は、この機会に購入を検討してみてはいかがだろうか。
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