打ち続けたくなる吸い付き感 高級キーボード初心者が「REALFORCE R3」に挑戦!(2/3 ページ)

» 2022年12月31日 17時00分 公開
[石井徹ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

「重さ」がもたらす安定感

 REALFORCE R3シリーズは、とにかく重たい。公称の重量は、テンキーなしモデルで約1.3kg、テンキー付きモデルで約1.6kgになる。同じ静電容量無接点方式のキースイッチを採用するPFUの「Happy Hacking Keyboard(HHKB)」のミニマル志向とはある意味“真逆”で、使い比べると「(重量的な意味で)すごく重たい……」と感じることも多い。今回はスーパーホワイトのモデルを試したこともあって、色の軽やかさと本体重量の“対照性”が余計に重さを感じさせたのかもしれない。

 「何でこんなに重くしたのか?」という疑問は、タイピングを始めるとすぐに解消した。机上に置いた際にしっかりと固定され、高速にタイピングしても全くブレないのだ。どれだけ強くキーを叩いたとしても、キーボードがずれることはない。

 軽量かつ滑り止め機構のないキーボードだと、キーを打った際にキーボードがズレてしまい、それが原因でミスタイプすることも珍しくはない。この「キーボードのズレによるミスタイプ」は、思った以上にストレスを誘発するものだ。このズレがないだけでも、タイピングにまつわるストレスは大幅に軽減できる。

 キータイプの安定感を高める工夫は他にもある。キートップに採用された「ステップスカルプチャー構造」がそれに当たる。キーの上部がなだらかにへこんだ形状となっていることが特徴で、少し斜めに力がかかったとしても、キーを真っすぐに押し込んだ感覚を得られる。「キーを真っすぐに打ち込める」ことも、タイピングのストレス軽減に役立っているのだ。

REALFORCE R3 キートップを横から見ると、指を囲むようにカーブしていることが分かる

 キーボード底面には、フッドスタンドが内蔵されている。展開すると最奥部を1.4cmほど浮かせることができる。背面の滑り止めは二重に配置されており、フッドスタンドを展開してもしっかりと機能する。

REALFORCE R3 キーボード底面にはフットスタンドを搭載。設定できる角度は1段階のみ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー