REALFORCE R3シリーズは、とにかく重たい。公称の重量は、テンキーなしモデルで約1.3kg、テンキー付きモデルで約1.6kgになる。同じ静電容量無接点方式のキースイッチを採用するPFUの「Happy Hacking Keyboard(HHKB)」のミニマル志向とはある意味“真逆”で、使い比べると「(重量的な意味で)すごく重たい……」と感じることも多い。今回はスーパーホワイトのモデルを試したこともあって、色の軽やかさと本体重量の“対照性”が余計に重さを感じさせたのかもしれない。
「何でこんなに重くしたのか?」という疑問は、タイピングを始めるとすぐに解消した。机上に置いた際にしっかりと固定され、高速にタイピングしても全くブレないのだ。どれだけ強くキーを叩いたとしても、キーボードがずれることはない。
軽量かつ滑り止め機構のないキーボードだと、キーを打った際にキーボードがズレてしまい、それが原因でミスタイプすることも珍しくはない。この「キーボードのズレによるミスタイプ」は、思った以上にストレスを誘発するものだ。このズレがないだけでも、タイピングにまつわるストレスは大幅に軽減できる。
キータイプの安定感を高める工夫は他にもある。キートップに採用された「ステップスカルプチャー構造」がそれに当たる。キーの上部がなだらかにへこんだ形状となっていることが特徴で、少し斜めに力がかかったとしても、キーを真っすぐに押し込んだ感覚を得られる。「キーを真っすぐに打ち込める」ことも、タイピングのストレス軽減に役立っているのだ。
キーボード底面には、フッドスタンドが内蔵されている。展開すると最奥部を1.4cmほど浮かせることができる。背面の滑り止めは二重に配置されており、フッドスタンドを展開してもしっかりと機能する。
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