エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)は2月15日、同社の新しいゲーミングノートPCシリーズである「アルティメットノート EVOLUTION」のラインアップを発表した。発売は2023年2月下旬以降からの予定だ。
発表会では、同社のノートPC プロダクト課 課長の新井雅俊氏が登壇し、新モデルのラインアップについて紹介した。
新井氏は今回のアルティメットノートEVOLUTIONシリーズについて、「ハイエンドクラスの製品については、Intelの第13世代CoreシリーズとNVIDIAのGeForce RTX 40シリーズが搭載されている」と語り、同社が実施したベンチマークテストのスコアを紹介しながら、以前のモデルよりもパフォーマンスが向上していると説明した。
新旧モデルのCINEBENCH R23のスコア比較。最新のCore i9-13980HXを搭載した「Raider GE78 HX 13V」がマルチコアで3万ポイントを超えるスコアを記録しているのが分かるこうした最新モデルのパワーを引き出すために、新たに内蔵クーラー「Cooler Boost 5」を開発した。Cooler Boost 5では、CPUとGPUのヒートパイプを連携するシェアヒートパイプを新たに採用する。これに加えてCPUとGPUを独立して冷やす専用ヒートパイプも用意し、ハイブリッドで冷却している。
ハイエンドモデルが搭載するCore i9-13980HXでは、「MSI OverBoost ULTRA」を採用することで全てのPコアを最大5.2GHzで動作させ、パフォーマンスを引き上げているという。また、ディスクリートグラフィックスモードではCPU内蔵のGPUを無効化し、GeForce RTX 40シリーズのGPUから直接ディスプレイに信号を送ることにより、パフォーマンスの向上と高い安定性を実現している。
これらに加えてディスプレイのリフレッシュレートを144Hz以上にし、ゲーム体験を向上させている。「アルティメットノートシリーズではCPUやGPUの性能だけでなく、ディスプレイの性能も向上させているのが当社のこだわりだ」(新井氏)。
通常はCPU内蔵GPUと外部GPUを自動で切り替えているが、ディスクリートグラフィックスモードでは前者を無効化して性能向上やレイテンシーの低減を図る。ユーティリティーの「MSI Center」で切り替えが可能だ続いて、MSIアルティメットノートEVOLUTIONシリーズのラインアップについて紹介された。
まずウルトラハイエンドに位置するモデルが「Raider GE78 HX 13V」で、プロのeスポーツグレードの性能とクオリティーを備える。CPUはCore i9-13980HX(Pコア8基16スレッド/Eコア16基16スレッド)、GPUはGeForce RTX 4090/4080 Laptopを搭載する。
前述のCooler Boost 5を採用しており、ボディー前面のライティング機能も他のモデルよりもグレードアップされている。メモリは64GB〜32GB、ストレージは4TB(2TB×2)〜1TBとなっている。
17型の液晶ディスプレイは240Hz対応で、画面解像度は2560×1600ピクセルだ。
続いて、日本で人気を集めたモデルの最新版を見ていこう。
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