私が大好きな電子ペーパー端末は基本的に白黒画面です。しかし、徐々にカラー化の波が押し寄せてきています。今回は7月3日に発売された7.8型のカラーE ink搭載タブレット端末「BOOX Tab Mini C」の実機に触れる機会があったので、早速使い勝手をチェックしました。なお、私は10.3型の「BOOX Tab Ultra C」と、7型の「BOOX Page」を愛用しています。そちらとの比較も添えてのレビューをお届けします。
持ち運びに適したタブレットとして、ノートやペン、書籍を集約できるポテンシャルを秘めた端末ですが、何かに特化しようとすると、惜しい点もいくつか見えてきました。
ITコンサルを手掛ける(株)グロリア代表取締役。15年勤めた前職の野村総合研究所では、高い品質が求められる金融系システムを担当。大規模プロジェクト、開発、保守、運用など、情報システムに関するさまざまな経験の他、マネジメントや要件定義、システム設計、プログラミングといった知識も持つ。現職では大企業、中小企業、個人事業主と規模を問わず、自身のノウハウ全てを使って企業や組織のITを支援している。大のガジェット好きで、常に仕事にうまく生かせないものかと考えてしまう癖がある。モットーは「神は細部に宿る」。2児の父。主な著書に『情シスの定石』(技術評論社)。連載:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記
BOOX Tab Mini Cは、カラー表示に対応した電子ペーパーのタブレットです。多くの人は「電子書籍をカラーで読める」ことをメリットとして捉えるのではないでしょうか。しかし、実際は現在の市場に出ている電子ペーパー端末は通常のディスプレイに比べて発色がいまひとつで、書籍をフルカラーで最大限に楽しめるというわけではなく、BOOX Tab Mini Cも例外ではありません。発色を追求したいのであれば、素直に有機ELや液晶のタブレットを使いましょう。
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