「持ち運び用として購入する電子ペーパーをどれか1台だけ選ぶなら?」と問われたら、私はBOOX Tab Mini Cを選択します。
ノートや書類をかばんに入れて通勤しているビジネスパーソンの方なら、このBOOX Tab Mini C一台に集約できるでしょう。7.8型というコンパクトさもさることながら、本体+スタイラスペン+純正ケースで実測で470g、気になるバッテリーも、電子ペーパータブレットとしては5000mAhと大容量です。スリープ状態だとほとんど減る気配がなく、1日放置しても1〜2%減る程度です。かばんの中に放り込んでおいたとしても、使えないという事態にはほぼならないのではないでしょうか。
かゆいところにも行き届いています。スタイラスペンは本体にマグネットで接着できますが、この方式だと何かの拍子に外れてしまいます。そこで純正ケースを装着することで、ペンがしっかりホールドできるようになっています。持ち運びのことがしっかりと考えられていますね。
そもそも、仕事での利用を考えた時、電子ペーパータブレットをPCとして使うことを考えるでしょうか。Androidを搭載しているため、仕事で使うには制約が出てくるでしょう。結局のところ、別にノートPCを持ち歩くことになるのではないでしょうか。全てを1台で済ませないのであれば、BOOX Tab Mini Cを選択することが、ちょうどいいと私は思います。
かばんの中から紙を一掃し、それでいて、紙の強みも生かしつつ、デジタルであるメリットも享受できます。ぜひ活用してみてください。
前回のBOOX Pageレビューの中で紹介した“読書フロー”でも触れましたが、データは活用して初めて意味が生まれます。BOOX Tab Mini Cにおいても、自炊した書籍を活用するといった用途では申し分ありません。
もう1つ、ノートとして活用するとなると「データをどの端末でも見られて、どの端末でも更新できる」という環境が理想です。
私はあらゆるOSの端末を利用するので、集約場所はOneNoteに落ち着きました。使い勝手が良いかというと、どちらかといえば使いづらいのですが、最低限のメモ書き、どの端末でも使える、というのは大きなメリットなのでメインで利用しています。
BOOXはAndroidベースなので、たいていのメモアプリとは連動できるのではないでしょうか。こうしたメモ活用フローについても、ぜひ構築してみてください。過去のメモを見返そう、といったメモ活用術は世の中でさまざま言われています。私自身もメモとしてアウトプットすること、見返すことは非常に重要なことだと感じています。
BOOX Tab Mini Cは指紋センサーなし、カメラもなし──BOOX Tab Ultra Cの小型版として見るとハードウェアにかなり差があるためガッカリしてしまうかもしれません。7.8型の旧モデル「BOOX Nova Air C」の進化系というイメージの方が近いですね。
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