持ち運びする読書端末としてはどうでしょうか。それは「否」です。BOOX Tab Mini Cには物理的なページめくりボタンがないため、読書体験という観点ではどうしても物理ボタン搭載として前回に紹介したBOOX Pageに劣ります。
もちろん読めないという話ではありません。90点と80点の差、といったところでしょうか。BOOX Tab Mini Cはカラー表示ということもあり、それだけで優位性があると感じてしまいがちですが、実際に使う上で本当に必要な快適さや機能も考慮した方がいいでしょう。
ちなみに「Satechi Bluetooth メディアボタン」のような、Bluetoothで接続できる物理ボタンをBOOX Tab Mini Cにむりくり追加することはできます。これが使い勝手がいいのかは別のお話ですが……。どうしてもの場合は参考にしてみてください。
もしiPad Proのように、PCライクな物理キーボードを活用して使いたいと考えている人は注意が必要です。大画面モデルのBOOX Tab Ultra Cであれば純正キーボードが用意されていますが、BOOX Tab Mini Cはありません。iPad miniに純正キーボードが用意されていないようなものでしょうか。microSDカードにも非対応です。
ということで、PCライクならBOOX Tab Ultra C、読書中心の用途ならBOOX Pageがベストでしょうか。
ではBOOX Tab Mini Cは「どっちつかずな1台……」なのかと思いきや、汎用(はんよう)性を考えると、「仕事で使うには一番よい選択かもしれない」と思い始めています。
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