コクヨの子供見守りIoTは家族コミュニケーション活性化に着目 スマホと連携する画面付き卓上型デバイスも登場(1/2 ページ)

» 2023年09月12日 16時37分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 「『宿題やった?』から『宿題やったんだね』と、ポジティブなコミュニケーションが増えた」──先行して新製品を試したユーザーはこのように使用感を振り返る。

 コクヨは9月12日、子供が保護者のスマートフォンに音声やメッセージなどを送信できるIoTデバイス「はろもに」「はろぽち」の2製品を発表した。19日に公式ECサイトで発売する。

photo 上から「はろもに」「はろぽち」。スマートフォンで起動しているのは専用アプリの「ハロファミ」

 同社が3月に発売した家族見守りIoT製品ブランド「Hello! Family.」の「はろここ」(子供向け見守りGPS)、「はろたぐ」(忘れ物防止タグ)に続く新製品だ。

スマホとメッセージを交換できる画面付きデバイス「はろもに」

 マイクとカメラ、画面などを搭載した卓上型デバイス。Wi-Fiに接続した状態で本体のボタンを押すと、音声メッセージの録音と写真撮影を行える。いずれも専用アプリ「ハロファミ」(iOS、Android)をインストールした家族のスマホに送信できる。スマホ側から送信されたテキストメッセージを受信して表示することもできる。

photo 「はろもに」本体の前面
photo 「はろもに」本体の背面。給電はUSB Type-Cだ

 待機状態の画面には、登録した家族のイニシャルの文字を擬人化したイラストが表示される。ハロファミから事前に設定をしておけば、それぞれ家族の居場所や状況、天気、やることリストなどをタッチ操作で確認できる。

 カラーバリエーションはアイシングターコイズとシュガーピンク。価格は1万6280円(税込み、以下同)。

ワンタッチでスマホにメッセージ送信 シンプルデバイス「はろぽち」

 はろぽちは、手のひらサイズのボタンデバイスだ。ボタンを押すと、事前に設定したメッセージをハロファミに送信できる。例えば「宿題が終わった」「手を洗った」などを設定しておき、子供が自らボタンを押すような用途を想定している。

photo 「はろぽち」本体
photo 手のひらサイズだ

 カラーバリエーションはシャーベットブルー、コーラルピンク、カスタードイエロー。価格は4840円。

コクヨは家族コミュニケーションの活性化に着目した製品作りを実践

 子供に持たせる一般的な見守りGPS製品は、位置情報や移動経路の共有がメイン機能だ。しかし、コクヨのHello! Family.シリーズは、見守りに加えて家族のコミュニケーションを活性化させる仕組みが肝になっている。そのベースとなるのが、専用アプリのハロファミだ。

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