Tab CからTab C Ultraに買い替えることにした目玉機能は「ページめくりボタン」の搭載です。ボタンがあると、ページめくりや長押し時の機能を割り当てることができます。画面をタッチせずともできる操作が増えるので、非常に便利なのです。
こちら、期待した動作は実現できるのですが、10型というサイズに対してのボタン配置についてはかなり疑問です。
まず、ベゼル部分を持って本を読むことを考えると、そのベゼル側にボタンがないと片手で操作できません。専用キーボードを装着することを考えると、ベゼルのサイドにボタンをつけるのは難しかったのかもしれませんが、であればベゼル上部に配置してほしかったです。ページめくりに両手が必要であれば、持っている手で画面をタッチする方が現実的です。
また、ペンを本体に装着すると、押しづらい場所にあります。両手で操作するにもペンはマグネットで接着しているだけですので、触れて落としてしまいそうな感覚になります。
ちなみに、このペン自体は非常に気に入っています。そもそも充電不要のタイプなので、小まめに着脱しても毎回充電モードにならず精神上良いです。iPad+Apple Pencil(第2世代)の場合、装着すると充電モードになってしまうため、消耗の観点も含めてなんとなく気になってしまいます。
読書用の電子ペーパーとしては、ほぼ言うことはありません。「カラーの発色が……」など、言い始めるとキリがありませんが、その辺りは次世代機の楽しみにしましょう。
Tab Cと比べて手持ちで一番うれしく感じたのは、本体重量が約480gから約450gに減ったことです。450gは軽いとはいえませんが、Tab C Proを持った時には体感できる違いがありました。重さまで気にせずに購入しましたが、実際に持って軽く感じたので「もしや軽くなっているのでは?」と後からスペックを調べたほどです。
読書用途だけで考えると、BOOXは既に洗練されています。Tab C Proでないとダメかといわれると、他のBOOX端末でも必要十分だと感じます。外出時に一番持ち運ぶのは、BOOX Pageです。
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