ハーマンインターナショナルが2023年10月に発売した「JBL BAR 800」は、5.1.2ch対応の完全ワイヤレスサラウンドシステムだ。
JBLブランドからは、7.1.4chの上位モデル「JBL BAR 1000」も発売されているが、BAR 800はBAR 1000の「完全ワイヤレス・リアスピーカー」を継承した「完全ワイヤレスサラウンドシステム」のエントリーモデルに位置付けられている。
BAR 1000が14万3000円(税込み、以下同様)とそれなりに高価なのに対し、BAR 800は販路が同社直販や一部ECサイトのみとなるものの、9万9990円と10万円を切る価格設定になっているのが魅力だ。
こういった製品はリビングにある大画面TVの前に設置し、リアスピーカーをソファーの後ろに置いてホームシアターを構築するといった使い方が一般的だとは思うが、最近ではリビングにTVがないという人もいるだろう。また、ワンルームでの一人暮らしなど、そもそもリビングがない場合もあるかもしれない。
今回は、そういった人でもサウンドバーは利用できるものなのかという検証の意味も込めて、あえて机上に設置してPCとの接続を試した。
JBL BAR800は、サウンドバーと充電式のリアスピーカー2基、サブウーファーのセットだ。リアスピーカーはサウンドバーの左右に装着して利用することも可能で、サウンドバー本体には前方に6基、天面に2基の計8基のスピーカーを内蔵している。リアスピーカーが各1基、サブウーファーが1基の計11基のスピーカーシステムとなる。
リアスピーカーはサウンドバーに装着すると充電されるが、個別にUSB Type-C端子経由で充電することもできる。また、取り外した際に端子を隠せるようにサウンドバー側、リアスピーカー側それぞれにカバーが付属している。
入力端子はHDMI ARC/eARC、HDMI、光デジタル出力とBluetoothに対応する。また、IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/axに対応しており、ChromecastやAirPlayからのキャストも行える。普通にTVと接続する場合は、HDMI ARC/eARCを使うとことになると思うが、今回はノートPCとBluetoothで接続してみた。
設置環境だが、机上に置くと流石に大きい。サウンドバー本体のサイズは約884(幅)×120(奥行き)×56(高さ)mm(リアスピーカーを装着した状態では、それぞれ1174×120×56mm)となる。筆者は38型ディスプレイを使用しているのだが、リアスピーカーを外した状態でもモニターの幅を超えている。このサイズを机上に置いて使おうという人はそうはいないだろうが、設置環境はかなり選びそうだ。
サブウーファーは約305(幅)×440.4(奥行き)×305(高さ)mmと、こちらも大柄だ。ちょっとしたデスクトップPCよりも大きく感じる。PCで利用する場合には、机の横に設置するか、机の下に入れることになるだろう。
続いて、セットアップしていこう。
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