米Microsoftは2月13日(現地時間)、現在サポートしているWindows 11およびWindows 10の全バージョンに対し、2月度のセキュリティ更新プログラムをリリースした。
Windows 11 23H2/22H2向けは「KB5034765」、Windows 11 21H2向けは「KB5034766」、Windows 10 22H2/21H2向けは「KB5034763」、Windows 10 1809向けは「KB5034768」となる。
米Microsoftが2月度の月例セキュリティ更新プログラムをリリースした
この更新プログラムでは、CVE番号ベースで73件の脆弱(ぜいじゃく)性に対応している。このうち、深刻度を「Critical(緊急)」と評価しているのは以下の5件だ。
- CVE-2024-21413:Microsoft Outlookにおいてリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-21380:Microsoft Dynamics Business Central/NAVにおける情報漏えいの脆弱性
- CVE-2024-21410:Microsoft Exchange Serverの特権昇格に関する脆弱性
- CVE-2024-21357:Windows Pragmatic General Multicast(PGM)のリモート環境でコードが実行される脆弱性
- CVE-2024-20684:Windows Hyper-Vのサービス拒否に関する脆弱性
以下の2件については、深刻度はCriticalではないものの、悪用の事実が確認されている。早急にアップデートするなどの対応が望ましい。
- CVE-2024-21351:Windows SmartScreenのセキュリティ機能に関するバイパスの脆弱性
- CVE-2024-21412:インターネットショートカット(.urlファイル)を作成するのセキュリティ機能に関するバイパスの脆弱性
Windows 11 23H2/22H2でのセキュリティ以外のアップデートのハイライトは、下記のようになっている。
- Copilotアイコンがタスクバーのシステムトレイ右側に移動した。これに伴い、タスクバー右側にあったデスクトップ表示機能がデフォルトでオフになった
- ナレーターが、ナチュラルボイスを使用すると遅くなる問題を修正
- コントローラーなどの周辺機器を接続した状態で、PCを再起動またはシャットダウンするとエクスプローラーが応答しなくなる問題を修正
- デバイスのメタデータダウンロードに影響する問題を修正。HTTP経由のWindowsメタデータおよびインターネットサービス(WMIS)からのダウンロードがより安全になった
米Salesforceは2月14日(現地時間)、ビジネスチャットツール「Slack」の生成AI機能「Slack AI」を米国と英国で提供開始した。Enterpriseプランの有料アドオンとして提供されており、追加プランや言語についても間もなく提供するという。なお、日本では2024年4月に提供が予定されている。
Slackが生成AI機能「Slack AI」の提供を開始した
現在提供されているAI機能は、以下の3つだ。
- チャンネルの要約:トピック間の移動も含めて、あらゆるチャンネルにて重要なハイライトを生成できる
- スレッドの要約:ワンクリックであらゆるスレッドの会話を迅速に把握し、最新の状況に追い付ける
- 検索:ユーザーが会話形式で質問を投稿すると、関連する会話データに基づいて明確で簡潔な回答を得られる
Slack AIが利用するLLMはSlack内で直接ホストされており、データが社外に出ることはないという。また、LLMをトレーニングするために顧客データは使用しないともしている。
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