BeeStationは記事執筆時点で「BST150-4T」という4TBストレージの1モデル展開となっている。主なスペックは以下の通りだ。
項目 | 内容 |
---|---|
容量 | 4TB |
プロセッサ | Realtek RTD1619B |
メモリ | 1GB DDR4 |
LANポート | 1000BASE-T×1基 |
外部ポート | USB 3.2 Gen 1(Standard-A)×1基、USB 3.2 Gen 1(Type-C)×1基 |
製品寸法 | 約148.0(幅)×62.6(奥行き)×196.3(高さ)mm |
重量 | 820g |
電源復旧 | あり |
消費電力 | 7.85W(アクセス時)、1.65W(HDDハイバネーション時) |
AC入力電源電圧 | 100Vから240V |
British Thermal Unit | 26.79 BTU/時間(アクセス時)、5.63 BTU/時間(HDDハイバネーション時) |
対応ブラウザ | Google Chrome、Firefox、Microsoft Edge、Safari 14以降 |
対応OS | Windows 10 64bit(ビルド19041以降)、Windows 11、macOS 12.3以降、iOS 15以降、Android 8以降 |
搭載しているHDDは4TBが1台のみだ。RAIDの利用を想定しているNASと違って、ディスク障害が起きるとデータが失われてしまう点には注意が必要だ。
しかし、BeeStationにはUSB 3.2 Gen1ポートが搭載されており、外付けHDDを接続すればBeeStation上のデータをバックアップすることも可能だ。BeeStation本体の故障に備えて、バックアップ用の外付けHDD(4TB)を一緒に購入すると良いだろう。
さらにPCとのファイル同期だけでなく、スマートフォン用のアプリ「BeeFiles」を使えばスマホからBeeStation内のデータにアクセスしたり、写真管理用アプリである「BeePhotos」で写真管理もできたりするため、パーソナルクラウドストレージとしては必要な機能を十分に備えている。
個人向けクラウドストレージのようなシステムは、OSS(オープンソースソフトウェア)を利用して構築することもできる。しかし、Linuxやネットワークに関するエンジニア的な知識が必要で、あまりPCに詳しくない人にとってはあまりにハードルの高いものだ。
しかしBeeStationはそんな専門知識も必要なく、非常に簡単にセットアップできるのが大きな特徴だ、
PCを使ってBeeStationをセットアップする場合、アプリ「BeeStation for Desktop」をダウンロードして、Synologアカウントを使ってセットアップしていくことになる。その中でケーブルをどうつなげばいいかなど、全てが分かりやすいアニメーションが表示されるので、画面の指示に従うだけで済む。
最後にBeeStationのシリアル番号を入力して、「マイBeeStationを検索」から、購入したBeeStationを自動で探してもらうだけだ。PCに詳しくない人でも分かりやすいように、セットアップ時のUI/UXが徹底的に作り込まれていると感じる。
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