米Metaは4月22日(現地時間)、同社のVR/MRヘッドセット「Quest」シリーズの「Meta Horizon OS」を他社に開放すると発表した。既にASUSやLenovoが新ハードを開発中で、アプリストアも共通化する。
“iOS/iPadOS対Android”のような構図が、VR/MRでも“visionOS対Horizon OS”として形成される可能性がある。
MetaはQuestシリーズの世代を重ねることで、インサイドアウト方式のトラッキング技術やパススルー、視線や顔の表情、手や体のトラッキングなどをQuestデバイスに実装してきた。開発者やクリエイターはMetaが用意するフレームワークやツールで、これら全ての技術を活用できるため、より簡単にアプリを開発したり、プラットフォーム上で利用者に提供できたりするとしている。
VR/MRアプリの配信ストアも既存の「Meta Questストア」から「Meta Horizonストア」に名称を変える。コンテンツのおすすめ表示などを通じて、コンテンツの収益化も後押しする。
Horizon OSを採用するデバイスは、これまでQuestシリーズで使われていたものと同じスマホ向けアプリでセットアップや連携機能を使うことになる。このアプリも「Meta Horizonアプリ」に名称を変更する。
これまでQuestシリーズに搭載されていたソーシャル系のアプリや機能もオープン化し、他社がアプリに組み込めるようになる。VR/MRヘッドセットだけでなく、モバイルデバイスやデスクトップなど複数のプラットフォームから同じ仮想空間にアクセスしやすくなるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.