プロナビ

シャープ初の社内スタートアップは成功できる? 波瀾万丈のAIoTクラウドが目指す道:IT産業のトレンドリーダーに聞く!(3/3 ページ)

» 2024年05月13日 12時00分 公開
[大河原克行,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

AIoTを使って人手不足対策や業務効率を向上し日本を元気に

―― WIZIoT遠隔監視サービスにおいて、ソラコムと連携した理由は何ですか。

松本 これまでにもテレマティクスサービスにおいて、ソラコムの回線を利用したケースがありました。そのお付き合いもあり、プライベートイベント開催の案内をソラコムからいただきました。ちょうどサービスを検討していたタイミングであり、もしかしたら最適な組み合わせになるかもしれないと思い、話を進めました。

 2023年夏には、ソラコムのイベントでコンセプト出展を一緒に行い、ブースでのヒアリングを通じて、メーターの遠隔点検に対してニーズがあることが分かりました。そこで、2023年秋から一気に開発を進めることにしました。ソラカメの採用により、カメラを大量導入しても負担が少なくサービスを利用できる環境が整いました。月額900円という低価格で利用できる点には大きな評価が集まっています。

AIoTクラウド シャープ 子会社 AI IoT クラウド スリーゼロ ウィジオ WIZoT 遠隔監視サービス WIZIoT遠隔監視サービスのターゲット市場

―― WIZIoT遠隔監視サービスはどんな進化を図っていきますか。

松本 今後は、遠隔監視の周辺サービスと連携した取り組みを開始したいと考えています。遠隔操作や工程管理/資産管理/安全点検/警備などを対象にマルチプロダクト展開し、日本のスマート製造業の実現を裏方として支えるサービスに発展させたいと考えています。

 カメラだけでなく、センサーを始めとした各種IoT機器とつなげた提案もしていきます。負担が多い業務をIoTに置き換えることで、人手不足対策や業務効率向上といった課題を解決するためのサービスへと進化させ、製造業を中心にしたスマート化やDXを支援していきます。

 WIZIoT ラインでは、2027年度には50億円の事業規模を目指します。日本の製造業が作ったSaaSを使って、日本の製造業が進化し、日本のみなさんが元気になるための役割の一部を担えたらいいなと思っています。

AIoTクラウド シャープ 子会社 AI IoT クラウド スリーゼロ ウィジオ WIZoT 遠隔監視サービス

―― WIZIoT ラインでは、WIZIoT IoT開発運用サービスも提供していますね。

松本 IoT機器開発支援では、シャープ向けIoT機器の開発支援を行ってきた実績を元にパッケージ化して、他社のIoT機器の開発を支援しています。ベースとなるパッケージがありますから、例えば、調理家電向けのスマホアプリを開発しようとした場合にも手軽に完成させることができます。

 遠隔監視サービスの発表に合わせて、WIZIoTのブランドを再定義しました。WIZIoTには、IoTを活用したサービスであるというWith IoTという意味がありますが、同時にWithには、パートナーとのつながりによって新たな価値を創造するという意味を持たせています。

 また、Wizardという意味もあり、そこでは達人のノウハウをIoTによって誰でも簡単に使えるようにするという意味を込めています。IoTを活用して現場の力をブーストし、現場を支援するのがWIZIoTということになります。工場や建設現場など、オフィス以外のさまざまな現場において、業務を支援するサービスのブランドと位置づけています。

 ※インタビュー後編はこちら。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー