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なぜASUSは「Copilot+ PC」を他社に先駆けて数多く用意できたのか? 同社幹部に聞くCOMPUTEX TAIPEI 2024(4/4 ページ)

» 2024年06月12日 12時30分 公開
[マルオマサトITmedia]
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ASUS JAPANのロードマップを公開 Lunar Lakeも準備中

 このインタビューとは別に、日本メディア向けに行われたブリーフィングでは、コンシューマー製品を統括するデビット・チュー氏により、ASUS JAPANの製品展開方針やロードマップが明かされた。

 同氏はまず2024年の成長戦略として、40TOPS以上のAIパフォーマンスを持つAI PCのラインアップを拡大していくこと、そしてクリエイターへのアプローチを挙げた。

 筆者の印象では、これまで同社のクリエイター向けのProArtシリーズはプロフェッショナル向けのイメージが強かったが、今回発表された「ProArt P16」「ProArt PX13」「ProArt PZ13」の3製品は、いずれも大きな魅力ある製品だ。

 特にProArt PX13とProArt PZ13は、これまでになかったカジュアルに携帯できるフォームファクターの製品であり、ユーザー層の拡大を見込めるだろう。日本法人が力を入れて展開するのであれば、大いに期待したいところだ。

ASUS JAPAN COMPUTEX TAIPEI 2024 ASUSTeK Computer エクゼクティブ インタビュー ASUS JAPANは成長戦略として、AI PCとクリエイターPCを挙げる
ASUS JAPAN COMPUTEX TAIPEI 2024 ASUSTeK Computer エクゼクティブ インタビュー ASUS JAPANが推進する4つの柱

 また、今回発表された製品の日本市場への投入時期も明かされた。Qualcomm X Eliteを搭載する「Vivobook S 15」(S5507QA)は6月18日に発売予定だ。「ZenBook S 16」は7月以降、ProArtシリーズ、ゲーミングの「ROG Zephyrus G16」は8月のリリースを予定しているという。

 今回グローバルのイベントではフィーチャーされなかったが、Ryzen AI 9 HX 370を搭載したCopilot+ PCとして、Vivobook S 16とVivobook S 14も発表されている。こちらは投入予定が7月中旬で、価格は20万円〜25万円での発売が見込まれる。

 さらに、Intelの次世代CPUであるLunar Lake搭載機についても、Intelと開発を進めている最中であり、年内に投入すべく準備を進めていることが明かされた。

ASUS JAPAN COMPUTEX TAIPEI 2024 ASUSTeK Computer エクゼクティブ インタビュー Qualcommのプロセッサーを搭載した3ピーススタイルのCopilot+ PC認定2in1モバイルPCの「ProArt PZ13」
ASUS JAPAN COMPUTEX TAIPEI 2024 ASUSTeK Computer エクゼクティブ インタビュー ProArt PZ13は、キックスタンドを本体に搭載するのではなく、キックスタンド付のカバーをマグネットで着脱する
ASUS JAPAN COMPUTEX TAIPEI 2024 ASUSTeK Computer エクゼクティブ インタビュー ProArt PZ13のカバー裏側
ASUS JAPAN COMPUTEX TAIPEI 2024 ASUSTeK Computer エクゼクティブ インタビュー Vivobook S 14/ S16は7月中旬に発売予定だ
ASUS JAPAN COMPUTEX TAIPEI 2024 ASUSTeK Computer エクゼクティブ インタビュー ブースに展示されていたVivobook S 14
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