―― 今後、PCやスマートフォンにAIをどのように組み込んでいくのでしょうか?
ピーター・チャン MicrosoftやGoogleといったAIプラットフォーマー、そして、Intel/AMD/Qualcomm/NVIDIAなどのシリコンプロバイダーが重要な役割を果たしています。今回、幅広いジャンルで多くのAI PC製品を皆様に紹介しましたが、このようなことができたのも、我々がこれらのベンダーと長年のパートナーシップがあり、密接にコラボレーションできたからこそであり、今後もコラボレーションは重要だと考えています。
なお、COMPUTEXではタイミングの関係で、AMDとQualcommのCPUに重点を置いていますが、Intelの次世代CPU(開発コード名:Lunar Lake)を搭載した製品も開発中です。2024年後半の発表に向けて準備を進めているところです。
―― 確かに、Snapdrogon X EliteやRyzen AIの発表と同時にこれだけたくさんの製品をそろえられるのは、ベンダーとの密接な関係がなければできないことです。
ピーター・チャン コラボレーション以外の部分でも、我々のAI PCは独自の特徴を持っています。今回発表したCopilot+ PC準拠の「ProArt」シリーズには、画像生成AIアプリ「MuseTree」やデジタルアセット管理アプリ「StoryCube」など、当社独自のAIアプリケーションを導入しています。これらのソリューションが、クリエイターが簡素なプロセスで事実やアイデアを整理し、より短い時間でクオリティーの高いコンテンツを作り出すことを支援します。
―― AI PCの投入によって、具体的に感じられる効果はありますか?
アルヴィン・チェン AIは我々を含む全PCメーカーにとって重要なトピックであり、その期待の高まりを実感しています。しかしながら、今はAI PCの最初の1年であり、初期段階です。まずはAI PCがどういうものか知っていただく必要があります。日本の販売パートナーとの対話、情報共有が重要だと考えています。
AI PCとは何か、何ができるのか、どう使うのかといった情報を共有し、日本のエンドユーザーにどのように提案していけばよいか、探していきたいと考えています。
―― AI以外でアピールしたい機能や特徴などはありますか?
ピーター・チャン 我々は、デザインやマテリアルについても探究を続けています。「Zenbook S 16」では、セラミックとアルミニウムを融合させた新素材の「Ceraluminum」(セラルミナル)を使用しています。独特の上質感がありながら耐久性にも優れており、美しい外観を長く保つことができます。ぜひ注目してください。
新モデルのZenBook S 16に導入された、新素材のCeraluminum(セラルミナル)。発表会の会場でも、COMPUTEX TAIPEI 2024の会場にあるブースでも大きくスペースを取ってアピールしていた
Ryzen AIやSnapdragon X搭載の新モデルが多数登場! ASUSが考える「AI PC」「Copilot+ PC」
ASUSが超進化した「ROG Ally X」を台北でアピール! Copilot+ PC準拠のRyzen AI搭載新型ゲーミングノートPCも多数展示
“貼らないステッカーチューン”を実現! ASUS ROGのフルカラー電子ペーパー天板ノートPC「Project Dali」の完成度が高くて物欲を刺激する
ASUSが新AI PCを続々投入! Ryzen AI 300シリーズ/Snapdragonを搭載した「Copilot+ PC」対応ノートPC10製品を投入
Intelの次世代CPU「Lunar Lake」搭載のプロトタイプ機がASUSの展示会に!Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.