華やかな“Copilot+ PC”売り場、でも「それ、Arm版Windowsですよね?」 “分かっている人があえて選ぶPC”が一般層に猛プッシュされている不安(3/3 ページ)

» 2024年06月26日 12時19分 公開
[山口恵祐ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

実際の販売の現場では

 こうした状況に対して販売の現場はどうなっているか。都内の家電量販店に設置されたPCコーナーで販売員に聞いたところ、「普段からWindowsで使っているソフトをヒアリングし、OfficeやWebブラウザといった用途であればオススメしている」という。動画編集やゲームなど応用的なソフトを使う場合は、Arm版で動作するか、よく確認してから購入することを推奨しているようだ。

 実際に詳しい人に状況を聞きながら購入検討できる実店舗の良さを感じられるが、一方で、ECサイトでは説明が不十分すぎるとも感じている。

 例えば、Surface Pro(第11世代)Surface Laptop(第7世代)の製品ページを見てみよう。Copilot+ PCならではの特徴や、高いパフォーマンス、バッテリー駆動時間などのメリットが強調されているが、搭載されているWindows 11がArm版であることは記載されておらず、ここまでに紹介したデメリットを消費者が認知できるとは考えにくい。

photo すごくいいことが書いてある
photo 製品ページにあるプロセッサの解説、それだけ……!?

 Appleが2020年から自社製品に搭載を始めたApple Silicon「Mチップ」もArmベースとなっており、高い省電力性とパフォーマンスの評価は非常に高い。今のところソフトウェアの移行もスムーズに進んでいる。Windows陣営もやっとCopilot+ PCでArmベースに移行し、そうしたメリット(+AIの付加価値も)を製品に反映させたいというのが思惑だろう。

 筆者もArm版Windowsには非常に期待しており、「Windowsでもバッテリー長持ち」「モバイルでも高パフォーマンス!」──そんな時代がもうすぐ到来するとワクワクしている。Copilot+ PCやArm版Windowsを理解している人からは「意外と動くじゃん!」という声も聞こえてくる。

 ただ、最近のCopilot+ PCの宣伝を見ていると、もうちょっと説明があってもいいのではないかとも思う。出荷台数を稼いで普及をごり押ししたいのではないかとも勘繰ってしまう(嫌いじゃないが……)。

 移行には“痛み”が伴うものだが、実物を手にしてガッカリする人が生まれないことを祈るばかりだ。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月25日 更新
  1. エアコンがない部屋を冷やせる「Dreemstar 冷風扇」がセールで50%オフの9980円に (2026年07月23日)
  2. 実売2万円切りで実働10日間のバッテリー駆動! 「Amazfit Bip Max」は初めてのスマートウォッチに最適か (2026年07月24日)
  3. バッファロー、外付けHDDやWi-Fiルーターなど105製品で最大42.5%の値上げ (2026年07月23日)
  4. Windows 11 バージョン 24H2/25H2搭載のデル製PCに6月のプレビュー更新を適用するとパフォーマンス低下の恐れ 「帯域外更新」で対処 (2026年07月23日)
  5. 東レの最新カーボン技術で約999gと長時間バッテリーを両立させた“法人向けLAVIE”が登場 ブランド統一の背景とは (2026年07月23日)
  6. Garmin、液晶非搭載の軽量スマートバンド「CIRQA Smart Band」 (2026年07月23日)
  7. 高価なグラフィックスカードを守る「過熱保護ケーブル」に注目! 夏を乗り切るNoctua製簡易水冷も販路拡大で続々入荷 (2026年07月25日)
  8. プラネックス、10GbE接続に対応した5ポート搭載アンマネージドスイッチ (2026年07月24日)
  9. AMDがサーバ/HPC向けの「第6世代EPYC」「Instinct MI400」を発表 搭載製品は順次市場投入 (2026年07月24日)
  10. ケーブル抜き差しで“瞬断”しない、バッファローの高出力な多ポートUSB PD充電器が便利すぎる (2026年07月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー