USBドングルで超低遅延! ANCにも対応したTWSイヤフォン「HyperX Cloud MIX Buds 2」を試す(1/2 ページ)

» 2024年11月18日 12時00分 公開
[山本竜也ITmedia]

 eスポーツの大会などを見ていると、ゲーミングシーンでは高音質/低遅延なヘッドフォンが主流となっている印象だ。しかし、より手軽さや汎用(はんよう)性を求めるゲーマーのために、ゲーミングイヤフォンというジャンルも少なからず存在する。

 日本HPが発売している「HyperX Cloud MIX Buds 2」も、そんな最新のゲーミングイヤフォンの1つだ。

 ゲーミングデバイスと聞くと、RGBのChroma発光で派手なイメージがあるが、HyperX Cloud MIX Buds 2にはそういった機能は搭載されていない。では、何がどうゲーミングなのだろうか。日本HPから実機を借りたので、紹介しよう。

 なお、同社の直販価格は2万7500円で、保証期間は2年間となっている。

HyperX Cloud MIX Buds 2 ノイズキャンセリング ワイヤレス ゲーミングイヤホン イヤフォン 日本HPのゲーミングデバイスブランドであるHyperXの新モデル「HyperX Cloud MIX Buds 2」

超低遅延のゲーミングイヤフォン

 イヤフォン自体は、やや太めのステムが印象的な形状だ。ステム上部がタッチセンサーになっており、再生/停止や曲送り、ANCの切り替えなどの各種ジェスチャー操作を行える。専用アプリ「HyperX NGENUITY」からカスタマイズも可能だ。

HyperX Cloud MIX Buds 2 ノイズキャンセリング ワイヤレス ゲーミングイヤホン イヤフォン イヤフォン自体は、ステムがやや太めながら一般的なカナル型形状になっている。ステム上部にタッチセンサーが用意される

 イヤーチップはS/M/Lの3サイズが付属しており、標準でMが装着されている。

HyperX Cloud MIX Buds 2 ノイズキャンセリング ワイヤレス ゲーミングイヤホン イヤフォン イヤーチップはS/M/Lの3種類が付属する。標準でMサイズが装着されている
HyperX Cloud MIX Buds 2 ノイズキャンセリング ワイヤレス ゲーミングイヤホン イヤフォン 充電ケースには上から差し込む形だ。イヤフォンが形状的に滑りやすく、若干取り出しにくい
HyperX Cloud MIX Buds 2 ノイズキャンセリング ワイヤレス ゲーミングイヤホン イヤフォン 付属品の一覧

 専用アプリのHyperX NGENUITYは、Android/iOS/Windows用が用意されている。残念ながらmacOS向けにはリリースされていないが、イヤフォン自体はMacでも利用可能だ。Macで利用中に、iPhoneにインストールしたアプリから設定を変更することもできる。

HyperX Cloud MIX Buds 2 ノイズキャンセリング ワイヤレス ゲーミングイヤホン イヤフォン Windows向けアプリは、Microsoft Storeからダウンロード可能だ

ドングルを使用した2.4GHzワイヤレス接続に対応

 HyperX Cloud MIX Buds 2は、その名称からも分かる通り、2022年に発売された「HyperX Cloud MIX Buds」の後継モデルだ。前モデルはHyperXブランド初のゲーミングイヤフォンとして、Bluetooth接続に加え、USB Type-C接続の専用ドングルを利用した独自の2.4GHz接続に対応しており、超低遅延を実現していた。

 HyperX Cloud MIX Buds 2にも、これらの特徴はしっかりと受け継がれている。接続はBluetooth 5.3の他に、付属のドングルを利用した2.4GHzワイヤレス接続に対応する。20msの超低遅延を実現しているのも見どころだ。

HyperX Cloud MIX Buds 2 ノイズキャンセリング ワイヤレス ゲーミングイヤホン イヤフォン 付属のドングルを利用すると、2.4GHzワイヤレスの超低遅延接続が利用できる。ドングルはPCだけでなく、AndroidやiPhoneでも利用可能だ

 ドングルはUSBポートに直接挿して使用するが、ノートPCなどで隣のポートと干渉する場合に備え、延長用のアダプターも付属している。アダプターはドングルに合わせた形状にはなっているが、要するにUSB Type-Cを延長しているだけだ。

HyperX Cloud MIX Buds 2 ノイズキャンセリング ワイヤレス ゲーミングイヤホン イヤフォン USBポートが干渉する場合、付属の延長アダプターを利用可能だ。ただし、USBケーブルは付属していないので、別途用意する必要がある。付属のケーブルはUSB Standard-A→USB Type-Cなので、このアダプター用には利用できない

 ドングルを使用する場合、面倒なBluetooth接続などの設定が必要ないのもメリットだ。USBオーディオに対応しているデバイスであれば、ドングルを挿すだけでイヤフォンが利用可能になる。

 バッテリー駆動時間は約7時間で、ケースを併用すれば最長26時間となる。イヤフォンの充電時間は約1.5時間となっている。

マルチコネクトの活用シーンは限定的

 Bluetoothとドングルでの2.4GHz接続で、別々のデバイスに接続するマルチコネクションに対応しており、PCにはドングルを挿して2.4GHzワイヤレス接続、スマートフォンとはBluetooth接続という利用が可能だ。PCでゲーム中にスマートフォンに着信があった場合、ドングルのボタンを押すとスマートフォンで通話できる。

 このマルチコネクトはBluetoothのマルチポイントのように思えるが、実態はかなり異なる。ドングルを使った2.4GHz接続とBluetooth接続を併用する場合、デフォルトではBluetooth側は通話用にしか利用できない(メディア再生用の機器としては認識されない)。ドングルのボタンを長押しすることでBluetooth側でもメディア再生が可能になるが、ドングル側を利用する場合には再度長押しが必要だ。

 実用上は、自宅ではPCにドングルを挿しっぱなし、外出時にはスマートフォンとBluetooth接続といった使い方になるだろう。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー