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13.3型AI PC「HP EliteBook 635 Aero G11」で2カ月過ごして分かったこと 1kg切りの軽さでも納得のテストスコア(2/2 ページ)

» 2024年12月12日 17時00分 公開
[田中宏昌ITmedia]
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軽量モバイルPCながら優れたパフォーマンスを発揮

 続いて、ストレージ回りのパフォーマンスを見ていく。

 評価機にはPCI Express 4.0 x4対応SSD(容量は512GB)を備えており、CrystalDiskMark 8を使ったテストではスコアこそ平凡ながら、実利用では十分な速度を確保しているのが分かった。

日本HP 13.3型ノートPC HP EliteBook 635 Aero G11 Ryzen 8040シリーズ ビジネス向け モバイルPC CrystalDiskInfoの画面
日本HP 13.3型ノートPC HP EliteBook 635 Aero G11 Ryzen 8040シリーズ ビジネス向け モバイルPC CrystalDiskMark 8(ひよひよ氏・作)のテストスコア。速度をアピールできるSSDではないが、実利用で不満は感じない

 システム全体のパフォーマンスをチェックするPCMark 10では、総合スコアで6386ptsをマークし、Envy x360 Laptop 14-fc(インテル)の5552ptsを大きく上回った。CINEBENCH R23(最低実行時間10分)のスコアは1万822pts、CINEBENCH R24は568ptsと1kg以下のモバイルPCとしては優秀な値だった。

 Windows 10の延長サポート終了まで1年を切っている(2025年10月)が、旧世代のノートPCを使っているならば本機に買い替えるだけで大幅な性能向上を実感できるはずだ。

日本HP 13.3型ノートPC HP EliteBook 635 Aero G11 Ryzen 8040シリーズ ビジネス向け モバイルPC PCMark 10のテスト結果
日本HP 13.3型ノートPC HP EliteBook 635 Aero G11 Ryzen 8040シリーズ ビジネス向け モバイルPC CINEBENCH R23(最低実行時間10分)のテスト結果
日本HP 13.3型ノートPC HP EliteBook 635 Aero G11 Ryzen 8040シリーズ ビジネス向け モバイルPC CINEBENCH R24(最低実行時間10分)のテスト結果

 システムに負荷を掛けた際はそれなりに冷却ファンが回転するが、動作音はうまく抑えられている。ボディーの発熱は、厚さが約15.1mmとスリムなだけに高負荷が続くと熱くなるものの、手が触れるパームレストはじんわり暖かくなる程度で済む。

 HP EliteBook 635 Aero G11は、最新世代のCPUの電力効率を生かしてビジネスPCとしてバランスの良い製品にまとまっている。それでいてバッテリー駆動時間も長く、重量も1kgを切っているのが魅力だ。

 13.3型で1920×1200ピクセル(アスペクト比16:10)表示に対応した液晶ディスプレイは、画面の輝度も最大400ニトと高く、極端な環境(夏の海辺など)でなければ晴天時の外でも画面内容の把握に困ることもない。また左右の視野角も広くて見やすく、ディスプレイの表示品質も良い。

 キャンペーンなどによって常に価格は変動しているが、原稿執筆時点の同社直販サイトでは18万7330円〜、CPUをRyzen 5 8640Uにしたモデルなら14万4430円〜となっている。最新のAI PCをこの価格帯で入手できるのはポイントだろう。

日本HP 13.3型ノートPC HP EliteBook 635 Aero G11 Ryzen 8040シリーズ ビジネス向け モバイルPC その日の業務内容や荷物の量に応じてノートPCを選んで持ち出すが、やはり1kgを切る本機の出動回数が自然に増えていた。評価機の返却後は、また重いノートPCしかなくなると思うと気が重くなる

(製品協力:日本HP

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