スペースキーが分割されたキーボードは便利なのか? キー入力の癖を考察して「REALFORCE R3」セパレートモデルの設定を試行錯誤した話キーボード ナビ(3/4 ページ)

» 2024年12月26日 12時00分 公開
[瓜生聖ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

まずは使ってみた

 スペースキーは横長であるだけでなく、親指で押下する数少ないキーでもある。そのため、人差し指や中指など、繊細な動作ができる指を使っているキーの置き換えにはあまり向かないかもしれない。そこで、まずはホームポジションから手全体が動いてしまうような動き、特に右小指の稼働を減らす方向で考えてみよう。

 小指は短く、力も弱いにもかかわらず、キーボード操作においては比較的利用頻度の多い指でもある。バックスペースやEnterキーで酷使している人も多いだろう。

 筆者の場合、小指でたたくキーはEnterキーと左右矢印キーくらいだった。そもそも手がホームポジションから動いてしまうことが多い。右手のホームポジションがEnterキーに乗せた小指をベースにしており、人差し指は本来のJキーではなくKキーに置かれてしまっている。

 この癖のせいで筆者は日本語配列のキーボードになじみにくい。左右矢印キーが小指というのも珍妙かもしれない。テキストを打っているとき、入力中の文の中で戻ったり進めたりするときは、ホームポジションからの移動量が少なくて済むように小指を使い、一文を越えて動かしたいときは手全体を矢印キーの上に移動させ、人差し指を左矢印キー、薬指を右矢印キーに置き、中指を上下矢印キーで操作しているようだ。

 その他にタイピング頻度が高いキーはHomeとEndだった。これも行頭/行末に移動する際によく利用しているが、使っている指は薬指だ。バックスペースキーも薬指を使っており、これらのキータイプ時にはホームポジションから手が離れてしまっている。このあたりをヒントにして手を入れてみることにしよう。

 まずは左スペースをバックスペースキーに割り当ててみた。使いづらくならないよう、元のバックスペースキーはそのままにしていたのだが、その状態だとついつい、本来のバックスペースキーを使ってしまう。退路を断たなければいつまでたってもなじめなさそうだ。

 試しに、思い切ってバックスペースキーにはNon(Unallocated)を割り当てることにした。これでバックスペースキーを押しても何も反応しなくなった。

photo 左のスペースキーにバックスペースキー、バックスペースキーはNon(Unallocated)を設定した

 結果は……大惨敗だ。そもそも我流の英語配列タイピングを長年続けているせいで、変な癖が付きすぎている。

 分割スペースキーを使いこなす前に日本語配列が使いこなせていないのだ。かっこを入力しようとしたら毎回閉じかっこが入力されるし、日本語入力をオン/オフする際もAltキーが小さくて打ちづらい。いや、よく考えたら日本語配列なのだから、半角/全角キーを押すだけでいいじゃないか。

 しかも、ヒートマップから判断した時には右スペースキーの利用頻度が高いと思ったのだが、英文やプログラムコードを打つときには左スペースキーを使っていることが判明した。どうやら右スペースキーを変換キーとして、左スペースキーをスペース入力として使っているらしい。なんだその癖は。

 では、左スペースキーをFnキーに割り当てるのはどうだろうか。Fnキー+右矢印キーでHomeというのは、ノートPCなどでも見掛けるキーアサインだ。これで薬指をホームポジションから離してしまうことも減るのではないか、と思ったものの、そうはならなかった。バックスペースキー同様、Homeキーを押す事に慣れてしまっているため、スペースキーがスペースとして反応しないデメリットの方ばかりが出てしまった。

 その後も他のキー割り当てを試してはみたものの、この「右も左も使っている」という癖がなかなか打開できず、どれもこれも中途半端な結果になった。「ずっとこのキーボードを使い続ける」と決意したのであればともかく、試作機をお借りしている状況では、自分自身のオプティマイズにも限界がある。

 やれやれ。仕方がない。筆者には使いこなせないが、変な癖が付いていない日本語配列ユーザーや、変化に適応できる柔軟性を持った若人たちに向けてもう少し活用方法を掘り下げていこう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月22日 更新
  1. 16GB版と8GB版のすみ分けが進むRTX 5060 Ti――HDD「完売」報道の影響は? 今週末のアキバパーツ事情 (2026年02月21日)
  2. マウスの概念が変わる! ロジクールG「PRO X2 SUPERSTRIKE」が切り開く“身体感覚”と直結する新たなクリック体験 (2026年02月18日)
  3. ルンバが日本のために本気を出した! 「Roomba Mini」が示す“小が大を兼ねる”新基準とは (2026年02月21日)
  4. モニター台とドッキングステーションが合体した「Anker USB-C ハブ 10-in-1 Monitor Stand」が28%オフの1万7990円で販売中 (2026年02月20日)
  5. 上下2画面で作業効率を大幅に高める「InnoView デュアル モバイルモニター」が36%オフの2万8212円に (2026年02月20日)
  6. 「UGREEN ワイヤレスHDMI送受信機」が25%オフの8999円に (2026年02月19日)
  7. 内蔵タッチパッドが変形する「EWiN 折りたたみワイヤレスキーボード」が24%オフの5319円で販売中 (2026年02月20日)
  8. 微細な造形を圧倒的な解像度で実現する3Dプリンタ「ELEGOO Saturn 4 Ultra 16K」が20%オフの7万2798円に (2026年02月20日)
  9. 繰り返し使える「充電式カイロ」5製品を試す そもそもリチウムイオン電池内蔵で温めても大丈夫? (2026年02月20日)
  10. ホール効果スティックで高耐久、精密な操作を実現する「BIGBIG WON BLITZ2 TMR コントローラー」がセールで9027円に (2026年02月19日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年