Intel×AMD×Qualcomm対決! 3プラットフォームの14型AI PC(Copilot+ PC)をテスト 比べて分かった違い(3/3 ページ)

» 2024年12月27日 12時00分 公開
[マルオマサトITmedia]
前のページへ 1|2|3       

DirectXベースのゲームではIntelが強い

 3D描画性能の定番テストである3DMarkのスコアは、Intel機とAMD機がほぼ互角だが、若干Intel機が優勢だ。QualcommのSnapdragon X Eliteの内蔵GPU(Adreno)はDirectX 12対応なので描画に関しては、SSE3に非対応という理由でTime Spyのテストを実行できなかった。

 FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシーベンチマークではIntel機が強く、3モデルの中で唯一「快適」評価に相当するスコアだ。AMD機とQualcomm機は「やや快適」評価にとどまる。

AI PC Copilot+ PC 14型ノートPC Qualcomm Snapdragon X AMD Ryzen AI Intel Core Ultra 3DMarkは、Direct Xベースで開発された独自のゲームシーンを描画し、グラフィックス性能を計測する定番テスト
AI PC Copilot+ PC 14型ノートPC Qualcomm Snapdragon X AMD Ryzen AI Intel Core Ultra 3DMarkのスコア比較
AI PC Copilot+ PC 14型ノートPC Qualcomm Snapdragon X AMD Ryzen AI Intel Core Ultra FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシーベンチマークのスコア比較。3モデルともアスペクト比が16:10のため、テスト解像度は1920×1200ピクセルで行った

オフィス、ビジネス性能ではIntelとAMD機がほぼ互角

 PCの総合的な性能を計測する定番ベンチマークテストとして、PCMark 10を実行した。標準テストは、ArmアーキテクチャのQualcomm機では実行できないので、Intel機とAMD機のスコアのみだ。

 どちらもCPU内蔵GPUモデルとしては相当な高水準だが、動画エンコードなどクリエイティブ系のテストを含むDigital Content Creation(コンテンツ制作)でマルチスレッド性能に優れるAMD機が強く、その影響で総合スコアでもAMD機が上回っている。

 Qualcomm機も含めたテストとしては、Microsoft Officeを利用するPCMark 10 Applicationsを実行した。Microsoft OfficeはArmネイティブ対応(x86/x64アプリとの相互運用も可能なArm64EC対応)しているため、Qualcomm機も本来のパフォーマンスが発揮できるが、結果はAMD機がトップとなり小差でIntel機が続き、Qualcomm機は少し見劣るスコアになった。

 WebベースのベンチマークテストであるWebXPRT 4も実行してみた。ブラウザはGoogle Chromeを利用し、Qualcomm機ではArmネイティブ版を使っている。結果はわずかながらIntel機がトップで、僅差でAMD機、Qualcomm機は大きく離された。Organize Album Using AI(AIを利用したアルバム整理)の項目での差が目立つ。このテストは、画像処理、画像処理のためのライブラリー「OpenCV」をJavaScriptで実行可能にした「OpenCV.js」を利用している。

AI PC Copilot+ PC 14型ノートPC Qualcomm Snapdragon X AMD Ryzen AI Intel Core Ultra PCMark 10は、PCの総合的な性能を計測する定番ベンチマークテストだ
AI PC Copilot+ PC 14型ノートPC Qualcomm Snapdragon X AMD Ryzen AI Intel Core Ultra PCMark 10のスコア比較。ArmベースのCPUコアを統合するQualcomm機では実行できないため、Intel機とAMD機のみの比較だ。動画エンコードなどを含むDigital Content Creation(コンテンツ制作)でAMD機が強い
AI PC Copilot+ PC 14型ノートPC Qualcomm Snapdragon X AMD Ryzen AI Intel Core Ultra Microsoft Officeを利用するPCMark 10 Applicationsのスコア比較。Microsoft OfficeはArmネイティブ対応だが、Qualcomm機は一歩引く結果だ
AI PC Copilot+ PC 14型ノートPC Qualcomm Snapdragon X AMD Ryzen AI Intel Core Ultra HTML5/JavaScript/WASMを含むWebXPRT 4(Google Chrome)のスコア比較。ブラウザのChromeはArmネイティブ対応だが、Qualcomm機はIntel、AMD機に差を付けられている
AI PC Copilot+ PC 14型ノートPC Qualcomm Snapdragon X AMD Ryzen AI Intel Core Ultra WebXPRT 4の項目別グラフ

 次回は、バッテリー駆動時間や動作音の比較、AI PCがもたらす体験などをまとめて総括する。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月26日 更新
  1. 攻めの構造と98%レイアウトの賛否はいかに? ロジクールの“コトコト”キーボード「Alto Keys K98M」を試す (2026年02月25日)
  2. テンキーレスの定番「ロジクール MX KEYS mini」が1.3万円で買える (2026年02月24日)
  3. AIツールやショートカットを爆速で操れる「ロジクール MX MASTER 4」がセールで1万7910円に (2026年02月24日)
  4. 画面が伸びる! 勝手に回る! デジタル文房具の未来を拓くLenovoの“変態ギミック”搭載PC 3選 (2026年02月23日)
  5. 羊の皮を被った赤い狼 日常に溶け込む“ステルス”デザインにRTX 5070を秘めたゲーミングノート「G TUNE P5(レッド)」レビュー (2026年02月24日)
  6. エレコムが半固体電池を採用した“次世代モバイルバッテリー”に挑んだ理由 (2026年02月25日)
  7. 路面状況をリアルに再現しタイム向上に貢献するダイレクトドライブのハンコン「ロジクール G RS50 SYSTEM」がセールで8万9490円に (2026年02月24日)
  8. 部屋の換気タイミングを逃さない「SwitchBot CO2センサー」が20%オフの6380円に (2026年02月24日)
  9. 手入れが簡単で吸引力が続く、軽さも魅力な「日立 かるパックスティック PKV-BK3K」が28%オフの3万3800円に (2026年02月24日)
  10. AI故人との対話は「1年」まで?――開発者があえて「卒業」を推奨する理由 (2026年02月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年