デスクトップPCこそ「Thunderbolt 4」が便利 実は導入ハードル低く、ケーブル類がスッキリ(3/3 ページ)

» 2025年01月06日 17時18分 公開
[Yukito KATOITmedia]
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Thunderbolt 4環境を構築してみる

 それでは、筆者自身を参考事例として、WindowsデスクトップPCにThunderbolt 4環境を構築した様子をお届けしよう。

photo Thunderbolt 4ドックを導入することで、ケーブル配線が非常にシンプルな環境に落ち着いた

 先ほど、「Thunderboltポートを搭載したマザーボードは高価である」ということをデメリットとしてあげたが、最近のマザーボードを利用しているのであれば、Thunderbolt 4拡張カードを購入することでも対応可能だ。

photo 筆者が利用しているASRock Z690 Extreme Wi-Fi 6Eは、Thunderbolt AICコネクターを搭載している

 マザーボードのマニュアルに、Thunderbolt AICコネクターを備えていることが確認できれば、それぞれのメーカーから発売されているPCI Express接続のThunderbolt アドインカード(AIC)を接続すれば、PC側でThunderbolt 4環境を準備できる。まずは利用しているマザーボードのマニュアルを確認してみよう。

photo Thunderbolt 4ドッキングステーションを用意して、USB周辺機器のケーブル長を極力短くしよう

 続いて、Thunderbolt 4対応のドッキングステーションかハブを用意しよう。今回の目的は、USB接続の周辺機器を1つにまとめることにあるため、追加でThunderbolt 4のドッキングステーションかハブが必要となる。

 Thunderbolt 4はThunderbolt 3と後方互換があるため、予算が厳しければ、あえてThunderbolt 3対応のドッキングステーションを中古で購入するのも1つの手だ。

 また最近では、デル・テクノロジーズの「U3425WE」のようにディスプレイ本体にThunderboltハブを搭載しているモデルもあるため、場合によっては今使っているディスプレイだけで済む場合もある。

AMD CPUを利用している方もThunderbolt 4の導入は問題なし

 Thunderbolt 4はIntelベースのPCのみにしか利用できないというイメージを持っている方もいるかもしれあいが、AMDのCPUを搭載した一部PCでも利用できる。

 Thunderbolt 4はUSB4 Gen 3x2と互換性があり、最大転送速度も40GbpsなのでIntel CPUと同じくThunderbolt 4機器やドッキングステーション、ハブの性能をフルに発揮できる。

photo 40Gbpsに対応したケーブルは、コネクターに「40」と記載されている。現在は新しいロゴ表記に変更されている

→・USB-IFが新しい「USBスピード呼称」を公開 より分かりやすく

 ただし、USB4 Gen2 x2ケーブルを利用する場合は、最大転送速度が20Gbpsに落ち込むため、接続するケーブルの違いに注意する必要があるのでそこだけ注意したい。なお、40Gbpsに対応したケーブルは上図の通り、コネクターに「40」と記載されている。

 デスクトップPCにThunderbolt 4環境を構築するススメとして、本記事で筆者の環境をもとに紹介してきた。筆者も恥ずかしながら、Thunderbolt環境はあくまでノートPCや、Macの環境がメインだと考えていたのだが、実際に調べてみるとWindowsデスクトップPCでも、Thunderbolt環境を問題なく構築できることが分かったのは大きな収穫だった。

 イニシャルコストが少しかさむことが玉にきずだが、導入するメリットは十分にあると考えられる。もし、デスクトップPCの配線周りでお困りの方が居れば、一度Thunderbolt 4環境の構築を検討してみてはいかがだろうか。

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