健康管理といえば、どうしても意識的に行うものと捉えられがちだ。継続性があるかどうかは人によるが、issinの程氏は「ぐうたらでも、めんどうくさがりでも、意識せず自然と毎日健康をチェックできる」ことを理想と考えているという。
意識せずに健康を管理できるのツールは何か――その結果生まれたのが、スマートバスマットだった。子育てをする父親であり、ベンチャー企業の経営者でもある程氏は、体重の変化を日々チェックすることが、自身と家族の健康を守る一番の方法だと知り、たった3秒で体重を把握し管理できるスマートバスマットを開発した。
スマートバスマット には「使う人の年齢やライフステージに応じた体重管理機能を搭載してきた」という。例えば、2024年6月28日に発売した「スマートバスマット 体組成計モデル」では、導電性繊維を利用して微弱な電流を通し、体重測定だけでなくBMI/体脂肪率/内蔵脂肪レベル/筋肉量/体内年齢/基礎代謝量/体水分率/推定骨量/皮下脂肪率/タンパク質/除脂肪体重/体脂肪量/骨格筋量/ボディータイプの計15項目を測定できるようになった。
乗るだけで体重を測定できる手軽さから利用頻度の多いスマートバスマットだが、程氏はこのデータを研究開発に役立ているとする。「ユーザーの同意を得た上で、病気を予測する研究に利用できればと考えている」からだ(程氏)。
issinはアプリの開発にも力を入れている。ユーザーにとって重要な変化があったときには、ウェリーくんがユーザーに知らせる機能がある。例えば「最近の体重の増加が推定範囲を少し超えているようです」「肥満1度に近づいています」といったように、単なる測定だけでなく「ユーザー自身に気付きを与える」のがポイントだ。
一方、こうしたヘルスケア分野の製品に興味を持つのは「健康意識の高い方々に限られる」と程氏は懸念を示す。その上で「日本人の睡眠時間が世界一短い」「ストレスを強く感じる人は約5割いる」「約7割の方が運動習慣がない」という厚生労働省の調査結果を示し、日本人の健康意識の低さを指摘する。
人々がより意識せず、かつ継続性のある健康管理ができないか――そんな思いで開発されたのが、今回のSmart Recovery Ringだという。Smart Recovery Ringで睡眠の質/ストレスレベル/活動量/心拍変動などのデータをモニターできるようにしたのも、各種調査データを踏まえた結果だという。
本製品の発売を機に、アプリがより身近な存在とすべく名称を「スマートバスマット」から「ウェリー」に変更する。程氏は「X(旧Twitter)の青い鳥をデザインした人に、このキャラクターの制作を依頼した」と明かした。
見覚えのあるキャラクターだが、色は違えど目の配置や形はディズニー映画のキャラクター「ベイマックス」に似ている。発表会では語られていないが、程氏はかつて自身の子どもから「ベイマックスみたいだね」と自身の子どもから言われたそうだ。ベイマックスは作中で「ケアロボット」として登場し、瞳で心とカラダの健康状態をスキャンする機能を備えている。
ウェリーというキャラクターも、ユーザーの健康状態を可視化し、いいコンディションを保てるように伴奏する――そんな存在となるようにデザインされたようだ。程氏は、「ユーザーが在宅時には運動をするように促してくれるし、就寝時には音楽を案内する」と、ウェリーが実行することの一例を挙げた。
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