MSIがリフレッシュレート500Hz対応のQD-OLEDパネル搭載ディスプレイを公開

» 2025年08月29日 00時00分 公開
[田中宏昌ITmedia]

 エムエスアイコンピュータージャパンは8月27日、都内で発表会を開催して量子ドット有機EL(QD-OLED)パネル採用のディスプレイの概況や現状を紹介、今後投入する新製品を公開した。

 いずれの新製品も国内での発売日や価格は未定だが、一部のモデルは9月25日スタートの「東京ゲームショウ2025」(TGS)で展示される見込みだ。

エムエスアイコンピュータージャパン MSI 量子ドット有機EL QD-OLED Samsung Display 2025年第4四半期に投入予定のゲーミングディスプレイ

最大500Hz対応のQD-OLEDパネルを搭載

 今回明らかになった新モデルは、31.5型の「MAG 322UP QD-OLED E16」、26.5型の「MPG 271QR QD-OLED X50」「MAG 272QP QD-OLED X50」「MAG 272QP QD-OLED X24」の4製品だ。

 上位モデルは同社初となる最大500Hzの高いリフレッシュレートをサポートしており、2025年第4四半期の発売を見込む。

エムエスアイコンピュータージャパン MSI 量子ドット有機EL QD-OLED Samsung Display 一押しとなる、リフレッシュレート500Hz対応の26.5型「MPG 271QR QD-OLED X50」の特徴
エムエスアイコンピュータージャパン MSI 量子ドット有機EL QD-OLED Samsung Display 展示されていた「MPG 271QR QD-OLED X50」。2560×1440ピクセル表示に対応したQD-OLEDパネルを採用する

 QD-OLEDはSamsung Displayが開発した次世代OLEDで、青色の有機EL画素をベースにしてフルカラー発色にカラーフィルターを使わず、量子ドット(Quantum Dot)部材を活用することで、オリジナルの青色光から赤や緑へ波長を変換して3原色を再現する、色表現に秀でた表示方式だ。

エムエスアイコンピュータージャパン MSI 量子ドット有機EL QD-OLED Samsung Display MSIのディスプレイ製品の歩み
エムエスアイコンピュータージャパン MSI 量子ドット有機EL QD-OLED Samsung Display MSIはこれまでQD-OLED搭載ディスプレイを多数投入しており、今後も強化していく方針だ

 MSIはQD-OLEDを搭載したモデルを多数製品化しており、2025年は7月時点で2024年の年間実績に並ぶほどの販売台数を達成し、2027年まで3年連続で前年比約1.5倍の販売台数成長を見込んでいるという。

エムエスアイコンピュータージャパン MSI 量子ドット有機EL QD-OLED Samsung Display 2025年は7月段階で2024年の年間販売実績に迫っており、今後も2027年まで毎年約150%ずつ成長していくのを目指すという
エムエスアイコンピュータージャパン MSI 量子ドット有機EL QD-OLED Samsung Display QD-OLED搭載の実機で各種ケア機能を有効にして試した結果、画面の焼き付きはほぼ発生しなかったそうだ
エムエスアイコンピュータージャパン MSI 量子ドット有機EL QD-OLED Samsung Display パネルの焼き付き防止技術は「OLED Care 3.0」になり、AIとディスプレイ下部に備えたカメラセンサーで画面を制御する。人間以外(写真ではMSI公式キャラクター「ラッキーくん」のぬいぐるみ)が画面の前に現れてもパネルはオフのままで、人間が座るとオンに切り替わって焼き付きを防ぐ
エムエスアイコンピュータージャパン MSI 量子ドット有機EL QD-OLED Samsung Display 標準のHDRモードよりも輝度を向上させる「EOTFブーストモード」機能を備える

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