オフィス内で使用済み用紙から新しい紙を再生するPaperLabだが、累計販売台数は新旧モデル合計約80台で、新型機(Q-5000/Q-40)でさらに導入を推進するという。
麻布台ヒルズにある森ビルのオフィスでは複合機などと共にPaperLab Q-5000が設置されており、サイズはそれなりに大きいが、特段違和感があるというほどでもない。
設置に必要なのは200Vの電源のみで、上下水道設備は不要だ。PaperLab Q-5000は前面操作が可能なため、壁に密着させての設置にも対応できる。さらに、分散板を使用するため、一般的なオフィスフロアの耐荷重でも問題ないという。
おおよそ、投入した700枚の紙から約500枚の新しい紙ができあがり、1サイクル(約500枚の紙を生産)にかかる時間は約2時間(稼働前準備15分/製紙1時間半/稼働後処理10分)とのことだ。
製造された紙は印刷に使用でき、使用後は再び資源プロセッサに投入して繰り返し再生が可能だが、循環を維持するためには新しい古紙の投入も必要だという。
森ビルでは、これからは社内だけでなく入居しているテナントを巻き込みたいが、テナント側でシュレッダー処理したものを回収したり、 専用シュレッダー(紙源プロセッサ)を設置したりと、もう一手間かけて分別してもらう必要があるという。
エプソン販売は紙源プロセッサを各所に設置し、街全体での資源循環モデルの構築を目指しており、同時に水資源が貴重な海外への展開も将来的に見据えているとした。
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