プロナビ

紙リサイクルは“社内で完結”が当たり前に? エプソンの乾式オフィス製紙機「PaperLab」新型プロトタイプを見てきた(1/3 ページ)

» 2023年12月08日 12時49分 公開
[渡辺まりかITmedia]

 日本経済新聞、日経BP、サステナブル経営推進機構、インフラメンテナンス国民会議が開催している「SDGs Week EXPO 2023」(12月6〜8日、東京ビッグサイト)は、脱炭素社会の実現に向け、現在抱えている社会問題をどのように解決できるかを指し示す4つの展示会をまとめたものだ。

 PC USERでは、折に触れて「ペーパーレスの働き方」を実現するソリューションやアイテムを紹介してきたが、やはり社会全体で紙に依存する文化を大胆に変えるのはまだまだ難しい。では今できることとは何か。そのうちの一つとなりそうなソリューションを手掛けるセイコーエプソンのブースを訪ねた。

エプソンブース エプソンブース

出てしまった紙を社内でリサイクルする「PaperLab」

 エプソンは、2016年から大企業や自治体向けに乾式オフィス製紙機「PaperLab A-8000」(以下、A-8000)を販売している。A-8000はオフィス内で出てしまった紙を、その場で印刷可能な紙にリサイクルする製紙機だ。

 通常、紙をリサイクルするには、紙の出た場所から集積場まで運搬し、分別してからさらに工場まで運搬。水を大量に消費して紙を繊維に分解し、再生紙を作り、そこから販売店へと運搬する。つまりCO2(二酸化炭素)の排出や水の膨大な消費などが生じる。

紙をリサイクルする工程 紙をリサイクルすることはエコのようでいて、環境負荷が高い

 その点、A-8000なら紙が廃棄されたその場所でリサイクルと再利用ができるようになる。しかも、エプソン独自のドライファイバーテクノロジーにより、水を使うことなく、紙の繊維化/結合/成形を行える。かなりエコだ。

PaperLabを使った場合 PaperLabシリーズを使えば運搬や水の消費の量を大幅に減らせる

 投入できる紙の大きさはA4またはA3サイズで、製紙速度は毎時約720枚。普通紙から画用紙までの厚みのある紙を作り出せる。再結合時に使用する結合剤「ペーパープラス」の「イエロー」「シアン」「マゼンタ」で着色し、色紙を作ることも可能だ。

 実は、昨年開催されたSDGs Week EXPO 2022では、A-8000とは異なるアプローチの「新型PaperLab」コンセプトモデルを発表していた。それから1年。今回のエキスポではA-8000リフレッシュモデル新型PaperLabプロトタイプ、また新型PaperLab専用シュレッダープロトタイプが初披露された。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月22日 更新
  1. あの“コトコト音”がさらに進化した65%キーボード「ZEN65」の極上キータッチを試す 真ちゅう製内部構造と約1.5kgの重厚ボディー (2026年07月21日)
  2. GoogleがAIモデル「Gemma 4」の大規模改善を発表/Windows 11における既知の不具合を公表 (2026年07月19日)
  3. ジェンスン・ファンCEO、「セガ」と「T-ZONE」を語る (2026年07月17日)
  4. 持ち歩きに最適な14型モバイルディスプレイ! サンワサプライ「DP-08」のメリットと“軽すぎるがゆえの注意点”を検証 (2026年07月21日)
  5. 企業や業種の垣根を越えるコミュニティ「印刷女子」が提示する、“推し”から始まる新しい価値創造と印刷ビジネスの可能性 (2026年07月20日)
  6. MicrosoftのAIセキュリティ新戦略「Project Perception」とは? 脆弱性を先回りしてふさぐ次世代の防御 (2026年07月21日)
  7. ギガバイトから40周年記念のRTX 5080やX870マザーが登場! Lian-Liの次世代ファンもアキバで話題に (2026年07月20日)
  8. 新CPU「Ryzen 7 7700X3D」が登場も悩ましい事情/修理需要で売れる3500円のコードレス精密工具 (2026年07月18日)
  9. 価格高騰&Win 10サポート終了の救世主? あえて旧世代CPUを搭載するミニPC「GMKtec NucBox M3 Pro」の実力 (2026年07月15日)
  10. ノートPCやスマホの「充電器(ACアダプター)」は何を見て選べばいい? ポイントは3つ (2026年07月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー