セイコーエプソンとエプソン販売は3月24日、常設ショールーム「エプソンスクエア丸の内」(東京都千代田区)をリニューアルオープンした。また、両社は同日、商用/産業用プリンタに特化した新しい常設ショールーム「エプソンクリエイティブスクエア赤坂」(東京都港区)を新設した。
この記事では、東京の都心部に設けられた2つのショールームの様子をお伝えする。
セイコーエプソンは2021年3月、企業としての新たな長期ビジョン「長期ビジョン Epson 25 Renewed」を策定した。このビジョンでは「環境」「DX(デジタルトランスフォーメーション)」「共創」の3つをキーワードに据えており、今回のショールームの刷新/新設はこれらを具体的に“示す”ための拠点作りという位置付けとなる。
エプソンスクエア丸の内は2019年5月にオープンした。エプソンスクエア丸の内は東京都新宿区にあったショールームを発展させる形で移転したものだが、“商品のショールーム”という側面が強いことに変わりはなかった。今回のリニューアルでは、長期ビジョンを意識して「社会課題の解決に向けた発信」と「課題解決のための共創の場」を意識して主に1階の展示内容を変更している。
1階に新設された「イノベーションエリア」は、「ワーク&ライフスタイル」「グリーンサプライチェーン」「エンジニアリング」の3つのゾーンに分かれている。新しいライフスタイルや働き方、小売ビジネスにおけるDX、製造業における環境負荷の軽減や労働改善につながるアイデアや要素技術の展示を行っている。このエリアにはコラボレーションマネージャーが常駐しており、ビジネスにおけるアイデア実現に向けた相談にも応じてくれるという。
なお、イノベーションエリアは自由に見学可能だが予約者が優先される。展示の説明を受けたり相談をしたりしたい場合は、Webサイトから事前に予約を済ませた上での訪問をお勧めする。
1階に設置されている無料ギャラリー「エプサイト」は、リニューアル後も継承される。また、フォトプリントコーナーや「TRUME」「ORIENT」「ORIENT STAR」ブランド腕時計の展示コーナーなど、従来の製品ショールームとしての機能も引き続き維持されている。
2階は業務用製品(プリンタやプロジェクターなど)を試せる「デモンストレーションコーナー」や、プリント制作を行えるレンタルルーム「プライベートラボ」が設置されている。いずれも事前予約が必要で、プライベートラボの利用は有料となる。
……と、これらはリニューアル前からあるコーナー(施設)だが、今回のリニューアルでは新たに産業用ロボットの「テストラボ」が新設された。このテストラボも事前予約が必要だが、エプソン製の産業用ロボットの試用や導入トレーニングに対応できるという。
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