では実際に使ってみよう。本製品はHDMIおよびUSB Type-C接続に対応するが、USB Type-Cポートは合計3基も搭載している。このうち1基は電源供給専用で、残り2基はディスプレイ信号の伝送に対応するが、表示モードによっては接続先ポートが限定される場合もある。ひとまず2番目のポートを優先的に使うとよさそうだ。
本製品は2画面を活用するために、4つの表示モードを備えている。製品ページでの表記とOSDメニュー上の呼び名、さらに取り扱い説明書での呼び名がそれぞれ微妙に異なるため、併記する形で紹介する。
まずはMirror (複製)モードだ。2つの画面に同じ内容を表示するモードで、本製品を山折りにして前後で同じ内容を表示することで、プレゼン用途などで活用できる。PCの画面と本製品の画面をミラーするのではなく、本製品の2画面をミラーするという意味なので注意したい。
続いてはExtend(拡張)モードだ。1本のケーブル接続で2つの画面に異なる内容を表示するモードで、ノートPCと合わせてトリプルディスプレイ環境を手軽に構築できる。このモードについてのみ接続方法はUSB Type-C限定となり、HDMIでは利用できない。
そして本命となるのがSplit(画面分割)モードだ。2つの画面を1つの画面として扱うモードで、ケーブルはUSB Type-Cの2番目に接続する必要がある。間にベゼルは挟むものの、実質的に20型相当のディスプレイとして扱える。縦置きではなく横置きでの利用も可能だ。
最後に紹介するIndependent(独立)モードは、2つの画面をそれぞれ別のデバイスと接続するモードで、例えば上画面はiPadと、下画面はWindows PCと組み合わせるといった具合に使える。筆者には適した用途が思いつかないのだが、前回紹介したEHOMEWEI「XQ-160PF」にも搭載されていたので、人によっては使い道があるのかもしれない。
これら4つの表示モードは、できること自体は既存の2画面モデルとほぼ同じで、本製品ならではという特徴は見受けられないが、押さえるべきところをしっかり押さえている印象だ。表示モードの切り替えも、OSDメニューから簡単に行える。
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