サンコーの「DMBG25HBK」は、23.8型の画面を2つ連結させたディスプレイだ。2画面それぞれに別の内容を表示したり、あるいは連結させて1つの大画面として使ったりと、マルチなスタイルで使えるモデルとなる。
以前紹介した同社の14型モデル「DMAC24HBK」、および15.6型モデルの「DUALDPHBK」との最大の違いは、ディスプレイ1画面だけでも23.8型という、かなりのビッグサイズであることだ。2画面を合わせたサイズは32型相当(※継ぎ目のベゼル部込み)と迫力抜群の本製品について、メーカーから機材を借用したので、レビューをお届けする。
まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。1画面あたりのサイズは23.8型で、解像度は1920×1080ピクセル、ノングレア液晶を採用している。視野角は水平/垂直ともに178度、コントラスト比は1300:1、応答速度は14ms、輝度は250ニト、リフレッシュレートは最大100Hzと高めだ。タッチ操作には非対応となる。
ボディーは従来のモデルと同様、ヒンジによって2つの画面を連結した構造で、未使用時には折り畳めるだけでなく、反対方向に折り返して対面での利用にも対応する。ちなみにヒンジは従来が左右1箇所ずつの計2箇所だったが、本製品は強度を上げるためか、左右2箇所ずつの計4箇所へと増強されている。
スタンドは本体と一体化しており、収納時や輸送時は背面に折り畳める。強度は十分あり、角度は無段階で調整できるなど融通は利くが、本製品は公称5kgとかなりの重さがあり、あまり極端な角度にすると転倒する危険があるので無理は禁物だ。なお設置時は90度以上開けるのはNGとされている。
ポートはHDMIもしくはUSB Type-Cとなる。USB Type-Cは2基あり、片方は電源専用となっている。イヤフォンジャックも備えスピーカーも内蔵するなど、音声出力系は充実している。背面には100mmピッチのVESAマウント穴もある。
重量は公称5kgということで、1kg台である同社の15.6型および14型のモデルと比べると、かなりのヘビー級だが、一般的な32型のディスプレイは8〜10kg程度ある製品も珍しくないので、画面サイズから見るとむしろ軽量ともいえる。何と比べるかによって、印象は大きく変わるだろう。
付属品はHDMIとUSB Type-Cケーブルの他、DisplayPort→USB Type-Cケーブル、さらにUSB Type-C仕様の電源アダプター(最大出力は45W)がセットになる。
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