本製品は、以前紹介した2画面ディスプレイの大型版にあたり、3つの表示方法をサポートしている。順に見ていこう。なお今回の検証はWindows 11搭載PCを用いてUSB Type-C接続で行っており、それ以外の環境では可否が異なる場合があるので注意してほしい。
1つは2画面に異なる内容を表示する「マルチディスプレイモード」だ。ノートPCの画面と合わせてトリプルディスプレイとして使えるモードで、利用頻度も高いと考えられる。ただし接続方法はUSB Type-Cのみで、利用できるか否かはOSにも依存するなど、他のモードと比べるといくつかの制限がある。
もう1つは2画面に全く同じ内容を表示する「ミラーモード」だ。本製品を背面に折り返して対面表示にし、正面に座った相手に画面を見せながら説明するなど、プレゼン用途での利用が見込まれる。
最後は2画面をまとめて1画面として扱う「フルスクリーンモード」だ。本製品は1画面あたり23.8型なので、2画面並べると32型相当となる。中央に継ぎ目があるとはいえ、これだけの大画面を持ち歩き、かつ縦置き/横置きのいずれでも扱えるのは、本製品ならではだ。ちなみに、フルスクリーンモードへの切り替えは側面にあるボタンで行う。
なお本製品にはDisplayPort→USB Type-Cケーブルが付属している。接続先がデスクトップPCだと、USB Type-Cポートがふさがっている一方、DisplayPortに空きがある場合もあるはずなので、うまく活用したいところだ。
本製品は表示モードごとに対応OSや接続方法に制限があり、思った通りに表示できないこともしばしばある。そのような場合に試してみる価値はあるだろう。
これらの接続方法を試すにあたって注意したいのは、本製品は画面が大きくなり消費電力が増えたためか、従来の14型や15.6型のようなバスパワー駆動に対応しておらず、必ず電源アダプターを接続する必要があることだ。従来のように「ケーブル1本で駆動」というセールスポイントは失われており、事実上、付近にコンセントがある場所でしか利用できない点は注意したい。
本製品はパススルー充電にも対応しているが、本製品に付属するUSB Type-Cの充電器は最大出力が45Wと控えめなせいか、今回組み合わせたノートPCでは認識されなかった。最大出力100Wの充電器に交換したところ45Wの充電器と認識され、パススルーで充電できたが、取り扱い説明書では必ず付属の充電器を使うよう注意書きがあるので、それに基づくとこの使い方はNGとなる。これも気をつけたいポイントといえる。
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