冒頭で触れた通り、筆者が以前にHUGEの使用を断念した理由だが、親指での操作にある。HUGEの大型ボールは非常に操作しやすかったのだが、左クリックやスクロールを親指で行う必要があった。
左クリックはともかくとして、スクロールする際に親指を大きく曲げる必要があり、親指根元の腱鞘炎が悪化してしまい、筆者には使い続けることができなかったのだ。
しかし、HUGE PLUSは2026年3月に予定されているマウスアシスタントのアップデートで「トラックスクロール」に対応予定となっている。設定したボタンを押しながらボールを操作することでスクロールが行えるというもので、これなら親指を酷使せずにスクロールを行うことができるだろう。
他にも、直線が簡単に引ける「ルーラー機能」なども追加されるとのことだ。この2つの機能は設定保存機能(オンボードメモリ)搭載モデルのみの対応となっている。つまり、現状では「IST PRO」と「HUGE PLUS」のみが対象となる。
HUGE PLUSは、初代HUGEの使いやすさをそのままに、現代の環境に合わせてアップデートを行った正統進化モデルだ。ベアリング支持による滑らかな操作感、マルチ接続、USB充電など、ユーザーが求めていた改良点がほぼ全て反映されているといってもいいだろう。
国内では親指操作のトラックボールの人気が高いように思うが、HUGE PLUSは人差し指操作の大玉トラックボールの魅力を再確認させてくれる1台となっている。HUGEを長く愛用してきたユーザーはもちろん、初めて大型トラックボールを試す人にも勧められる完成度だ。
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