エレコムは9月9日、世界初となるUltra-Wideband(ウルトラワイドバンド/以下、UWB)通信採用のワイヤレスゲーミングマウス「VM800」シリーズを発表した。カラーとサイズの異なる4モデルがあり、全モデル共に1万9980円で9月下旬に販売開始予定となっている。
対応OSはWindows 11/10で、保証期間は2年間だ。なお、9月17日午後11時59分まではエレコムダイレクトショップ上で先行予約キャンペーンとして、3000円オフの1万6980円で購入できる。
ここでは、発表会の模様と実機を触った印象を紹介しよう。
UWBとは「超広帯域無線通信規格」を指す。米国(FCC)では3.10GHz〜10.60GHz帯とかなり幅広い帯域をUWBとして利用できるが、このVM800シリーズでは国内および各国法規を考慮して7.25GHz〜9.30GHz帯で通信を行う。
UWBの最大の特徴は「安定した通信だ」という。一般的なワイヤレス接続では2.4GHz帯が多く使われるため、同帯域を用いた製品では干渉しやすい。しかし、UWBであればその約20倍の帯域幅で通信を行うので、干渉を受けにくいのだ。
一般的に、eスポーツ関連製品では、高速化や軽量化が求められている。エレコムが安定した通信に着目したのは、通信が一瞬でも不安定になると、それにより勝敗が左右されがちだからだ。実際に「VALORANT」の大会でマウスの動作が不安定になり、有線マウスに切り替えたという事例も生じている。
製品説明を行ったエレコム 商品開発部 ペリフェラルデバイス課 古畑義矢氏は、「大会で使用されていた多数の機材が影響を受けていたともいわれている」と解説した。
そこで、オフライン大会会場などを含め、どのような環境でも安定した超高速通信を実現するためにUWB通信をゲーミングマウスに採用したのだ。
ラインアップは通常サイズの「VM800」と、手の大きい人向けの「VM800L」があり、それぞれにホワイトとブラックのカラーバリエーションがある。
いずれもUSB Type-C接続の専用レシーバーが付属しており、このレシーバーはゲーミングモデルらしく内部が発光する。
| モデル | サイズ(幅×奥行き×高さ/いずれも最大) | 重量 |
|---|---|---|
| 通常サイズ | 約57〜66×122×32〜41mm | 約59g |
| Lサイズ | 約59〜70×130×34〜43mm | 約64g |
発表会では、プロeスポーツチーム「Aile9」(エールナイン)のメンバーであるRinks(リンクス)選手のインタビュー(声のみの出演)が行われた。
VM800シリーズを主にVALORANTで試したところ、「クリック速度、応答速度がかなり速いと感じた」という。また、ゲームの配信環境下では、さまざまな機器を利用する関係で電波が飛び交うため、「通常であれば、マウスが一瞬途切れたなという瞬間があった」とこれまでのワイヤレスマウスの持つ課題について触れた。その上で「VM800シリーズではそのようなことが一切感じられなかった」そうだ。
「実用面だけでなく、白色があるし、レシーバーの形も含めてデザインもお気に入りで、PC回りがかわいい雰囲気になった。全体的にかなり良かった」とリンクス選手は語った。
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