VM800シリーズは「True8000Hz通信」(True8K通信)の高速通信も実現している。一般的な8000Hz帯の通信では、マウスからの送信と受信が1対1になっておらず、マウスの移動量やクリックといったデータが入力されずに、有効ではないデータが含まれた通信になっていたり、PCとレシーバーの通信は8000Hzなのにレシーバーとマウス間が4000Hz通信になっていたりするものがある。
しかし、VM800シリーズは“True”なのでPC/レシーバー/マウス間の全てのデータの送受信が8000Hzで行われる。そのため、高速で安定した通信を行えるのだ。
旧モデルであるVM600シリーズとのクリック応答速度比較では、旧モデルが約2.5ミリ秒であるのに対し、VM800シリーズでは5分の1以下の約0.45ミリ秒となっている。
エレコムグループの製品設計や研究開発を担うのが、横浜技術開発センターだ。この中にあるイノベーションハブで、他の電波が届かないシールドルームを使って検証を行ったそうだ。
ノイズのない環境であれば2.4GHz帯の無線マウスでもUWB通信のワイヤレスマウスでも安定した8K通信を行えていたが、さまざまなデバイスの電波が飛び交う状況を再現したノイズありの環境では、2.4GHz帯で通信を行うものは大きな乱れが生じているのに対し、UWB通信のVM800シリーズでは安定した8K通信を行うことができていたという。
このようにVM800シリーズは、帯域の広いUWB通信とTrue 8000Hz通信の採用により、ワイヤレス通信を行う機器が多い環境であっても、高速かつ安定的な通信を実現した。
その他、旧モデルからセンサーをより高性能なものに変える(PixArt PAW3395DM+Dsensor→PixArt PAW3950DM)ことでトラッキング精度を最大約50%向上し、バッテリー持続性も高めた。なお、質疑応答では、8000Hz接続時では最大30時間のバッテリー持ちであることが明かされた。
同時に重量を従来の約75gから約59g(Lサイズは約64g)と軽量化も果たした。
LEDやボタンの削減、樹脂内部に窒素を充てんして空洞のある素材の使用により軽量化を施し、本体後方部の高さを出すことで、手のひらへのフィット感を増した。
出荷時は底面に丸ソールを取り付けているが、面のソールを取り付けて滑り心地の調整を可能にした。また、専用ソフトウェア「EG Tool」により、ボタン設定の割り当てや各種パラメーターを調整できる。
例えば、レシーバーに対して垂直ではなく角度を付けるなど持ち方に合わせてマウスセンサーのXY軸をプラスマイナス90度で設定できる。もちろん、ポーリングレートやスキャンレートなどの設定も行える。
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