“光らない”がプロ現場でうれしい “Ryzen 7 7800X3D×GeForce RTX 5070”の「HP OMEN 35L Stealth Edition」を情シス目線で試す(3/4 ページ)

» 2025年12月30日 12時00分 公開
[Yukito KATO,ITmedia]

OMEN 35L Stealth Editionの中身をチェック!

 それでは続いてOMEN 35L Stealth Editionのケースを開けて中身をチェックしてみよう。

 ケース内部へのアクセスは極めて容易だ。背面のネジを手で回すだけでサイドカバーを取り外すことができる。今回は試用時間の都合で実施しなかったが、フロントパネルもツールレスで着脱可能なため、ファンに堆積したホコリの清掃も容易だろう。

 内部はマザーボードから各コンポーネントに至るまで黒系で統一されており、一種の機能美を感じさせる。ケーブリングも精緻であり、視界に入るのは水冷クーラーのチューブとGPUの補助電源程度だ。吸気ファンからの気流を妨げないよう配慮されたこの設計からは、システム全体を効率よく冷却しようとする意図が明確に見て取れる。

photo マザーボードから何から何まで黒系のパーツが採用され、統一感があり美しい

 CPUクーラーには240mmラジエーターを備えた水冷システムが採用されている。水冷ヘッドはOMENロゴが施された鏡面磨き仕上げとなっており、非常にスタイリッシュだ。

 このコンパクトな水冷ヘッドのおかげで、メモリスロット周辺の空間が広く確保されており、アクセスが容易な点も高く評価できる。昨今のDDR5メモリの高騰により、即座のアップグレードは容易ではないものの、将来的な増設や換装を見据えたメンテナンス性の高さがここにも表れている。

photo OMENロゴが施された真四角の鏡面磨き仕上げ水冷ヘッドのおかげで、メモリスロットへのアクセスが容易だ

 電源ユニットは、オニキスプラスに850W、オブシディアンおよびオブシディアンプラスには1000Wのモデルが搭載されている。いずれもATX 3.1規格に準拠し、高い変換効率を誇る「80PLUS GOLD」認定を取得したものだ。GPUの補助電源用として、最大600Wの電力供給が可能な「12V-2x6」コネクターを備えている。

 前世代のATX 3.0で登場した12VHPWRコネクターは、接続の難しさや接触不良による発熱/焼損リスクといった課題を抱えていた。本機が採用するATX 3.1では、12VHPWRとの互換性を維持しつつ、それらの欠点を克服した12V-2x6コネクターが標準装備されており、安全性が大幅に向上している。

photo ATX3.1に準拠し、GeForce RTX 50シリーズを安心して使えるようになった高効率の電源が採用されている

 昨今のGPUは性能向上に伴い発熱量も増大しており、ヒートシンクや冷却ファンの大型化が進んでいる。その結果、ハイエンドモデルを中心にGPU自体の重量はかなりのものとなっている。

 こうした重量級のカードをPCI Expressスロットに装着すると、基板やスロットに大きな負荷がかかってしまう。そのため、OMEN 35L Stealth Editionでは頑丈なGPUステーを装備し、重量をしっかりと支える構造を採用している。長期使用における物理的なトラブルを未然に防ぐ、信頼性の高い設計だ。

photo 頑丈なGPUステーで重量級GPUをしっかりと支えてくれている

 また、GPUステーに隠れて少し見えにくいが、PCI Express 4.0 x4スロットが1基、空きスロットとして用意されているので、追加で拡張カードの増設も可能だ。

photo 出荷状態で、PCI Express 4.0 x4スロットが1基空いている

 ケース内部を冷却するファン構成を確認すると、背面の1基に加え、前面にも外からは見えない形で2基のケースファンが標準搭載されている。前面から外気を取り込み、背面から効率よく排気する直線的なエアフローを構築することで、高負荷時でもケース内部の温度を適正に保つ設計となっている。

photo
photo 外から見ると分かりづらいが、120mmのケースファンが2つ搭載されている

 OMEN 35L Stealth Editionの外観および内部構造を詳細に検証した結果、随所にユーザーへの配慮が行き届いていることが確認できた。メンテナンス性の高さや堅実な冷却設計など、その作り込みは業務利用においても極めて高い安心感をもたらす。洗練されたデザインと実用性が高次元で融合しており、非常に好感度の高いモデルと言っても過言ではない。

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