ともあれ、Mac雑誌の編集として応募/合格した筆者は配属当日、ビルの非常階段を上りながら対応してくれた編集部のお偉いさんから衝撃的(笑劇的か)な話を聞かされることになる。
「田中くんさ、悪いけどMacの方は定員が埋まっちゃったんだよね。今、スゲー雑誌を作っているんだけど、そこかPC初心者向けのところなら空きがあるんだよね。どうする?」
いや、もういきなりで訳が分からないんすけどと考えるいとまもなく、とっさに「初心者向けでお願いします!」と口から言葉が漏れ出ていた。
古くはMSXやPC-88VA、加えてApple Computer(当時)の「Power Macintosh 7100/80AV」を購入し、さらにWindows 95を触るべく、無償アップグレード付きだった日本アイ・ビー・エム(こちらも当時)の「ThinkPad 530CS」しか持っていなかった筆者にとって、まさにPC初心者を脱するのは急務だったからだ。
その際に出た“スゲー雑誌”についてはあえて書かないが、創刊直後に輪転機が止まったという逸話がある例のヤツだ(もしそちらを選んでいたらと思うと、それはそれで香ばしかったりはする)。
そんなこんなで想定外のHello!PC編集部に配属となり、PC USERへの改題、雑誌からWebへと変遷しながら、気が付けば30年近くがアッという間に経過し、2026年を迎えることになった。
2005年12月で雑誌としては休刊したPC USERだが、この2026年1月でWeb化(当時の「PCUPdate」に合流、PC USERにタイトル変更したのは2006年6月から)して20年を迎えた。
実はPC USERのトップページに創刊30周年を意味する「30th」ロゴが表示されている。正確に言うと既に30周年は過ぎており、消し忘れているのではと言われたこともあるが、実はワケがあって残していたりするのだ。
それが何を意味するかは、もう少しお待ちいただけると何かがあるかも……というところで、続きます。
「PC USER」は30周年を迎えました
西川善司のパソコン遍歴――ゲーム三昧の青春時代は“おじさん”になった今も続く
イラストレーターが見る、自作PCとメーカーの立ち位置の変遷 30年の浮き沈み
数え切れないほどPC/ガジェットに触れてきたが「本質は変わっていないのでは?」と気が付く、私のPC遍歴30年
大阪・関西万博の「null2」、実はあのPCで動いていた! ヌルヌル動く「計算機自然」の舞台裏Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.