Android/Windowsのデュアルブート対応タフネススマホ「NexPhone」登場 549ドルも日本向け出荷は未定:Linuxも利用可能

» 2026年01月23日 18時00分 公開
[井上翔,ITmedia]

 Nex Computerは1月21日(米国太平洋時間)、一部の国/地域においてAndroidとWindows 11のデュアルブートに対応するスマートフォン「NexPhone」の予約販売を開始した。価格はUSB Type-Cハブ付きで599ドル(約9万5300円)で、予約時に199ドル(約3万1600円)のデポジット(預かり金)の支払いが必要となる。出荷は2026年第3四半期(7〜9月)を予定しており、出荷のタイミングで価格の残り(349ドル)と送料/税金の支払いを行う必要がある。

 なお、日本を含む発売未定地域については、1ドル(約160円)で「ウェイトリスト」に登録可能だ。

NexPhone NexPhone
日本 日本は正規代理店を探している状況のようで、1ドル支払うとウェイトリストに登録できるようになっている

NexPhoneの概要

 NexPhoneは、Nex Computerが2012年に初めてコンセプトを発表したスマートフォンで、ディスプレイなどを別途装着することでノートPCやタブレット端末のように使えるという特徴を備えていた。

 この構想の一翼を担う製品として、液晶ディスプレイ(タッチ対応)/キーボード/タッチパッド/USB Type-Cハブが一体化した「NexDock」は既に商品化されており、DisplayPort Alternate Modeに対応するAndroidスマートフォンと接続して利用可能だ。

 構想の“コア”となるNexPhoneは、実に構想から約14年越しの製品化ということになる。

約14年前に公開されたNexPhoneのコンセプト動画
NexDock ノートPCのようなスタイルの液晶ディスプレイ(タッチ対応)/キーボード/タッチパッド/USB Type-Cハブ一体化デバイス「NexDock」は既にリリース済みで、先日最新の「第6世代」が発売された。直販価格は229ドル(約3万6000円:送料/税金別途)で、Galaxy SシリーズやPixel 8以降のPixelシリーズで利用できる

 NexPhoneは「デュアルブート」に対応しており、再起動することでAndroid 16とWindows 11(Arm版)を切り替えられる。Androidは普段使い、Windows 11は仕事をこなす際に利用することを想定しているそうだ。

 なお、本製品のAndroidにはLinuxの主要ディストリビューションの1つ「Debian」がアプリとしてプリインストールされているため、実質3つのOSを1台で使えることになる(Debianの利用時は再起動不要)。

 Windows 11はArmアーキテクチャCPU/SoCを備えるPCと同じものを使っているため、そのままではUI(ユーザーインタフェース)的に使いづらい面もある。そこでNexPhoneではオリジナルの「モバイルUI」もプリインストールしており、本体だけで使う場合でも一定の使い勝手を確保できるようになっている。

普段 普段はAndroid 16で稼働するスマートフォンで、アプリとしてDebian(Linux)を利用することも可能だ
Windows プリインストールされたWindows 11はArm版で、標準では普通のデスクトップが表示される(左)。それだと本体単体では使いづらい面もあるため、NexPhoneオリジナルの「モバイルUI」(右)も用意することで操作性を改善している
ローダー WindowsとAndroidの切り替えは簡単な操作で行える。再起動に要する時間も「クイック(短時間)」だという

 本製品のUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子はDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応している。そのため外部ディスプレイにつなぐことでAndroid/Debian/Windows 11のいずれでも広々としたデスクトップ画面で操作可能だ。ディスプレイにキーボードとマウスを加えれば、“完全な”PCとなる。

 なお、DebianはAndroidアプリとしてインストールされているが、SoC内蔵のGPUによるアクセラレーションに対応しているため、動作パフォーマンスは良好とのことだ。

映像出力 映像出力してしまえば“完全な”デスクトップを利用できる

 SoCはQualcommの組み込み機器向け「Dragonwing QCM6490」を搭載している。このSoCはCPU(Qualcomm Kyro 670:8コア)、GPU(Adreno 643L)、DSP(Hexagon)の他、モバイル通信(5G/LTE)やWi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)/Bluetooth 5.2通信の機能も統合している。本機の場合、モバイル通信はデュアルSIM対応だ。

 メモリは12GBで、内蔵ストレージは256GBを備える。microSDメモリーカードの搭載も可能だ。ディスプレイは6.58型液晶で、解像度は1080×2403ピクセル、リフレッシュレートは60〜120Hzとなる。

 カメラはイン側が広角(約6400万画素)/超広角(約1300万画素)のデュアル構成で、4K/30fpsの動画撮影にも対応する。アウト側は約1000万画素のシングル構成だ。

カメラ回り カメラ回りの様子。センサーはアウト側の広角センサーがソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ製(IMX787)で、他のセンサーがサムスン電子製だ

 バッテリー容量は5000mAh(定格値)で、ワイヤレス充電とUSB Power Delivery規格の急速充電(18W)に対応している。本体はMIL-STD-810H規格に準拠する耐衝撃性能を有する他、IP6X等級の防塵(じん)性能とIPX8/9K等級の防水性能も備えている。電源ボタンには指紋センサーが統合されている。

 本体サイズは約82.6(幅)×173(高さ)×13.1(厚さ)mmで、重量は約256gとなる。

USBハブ 本製品にはHDMI出力端子も備えるUSB Type-Cハブが付属する

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