ゲーミングノートPCの新モデルも見ていこう。
大手PCメーカーの中でも、MSIは特にゲーミングノートPCに力を入れている。それゆえにシリーズブランド名が多く、一般ユーザーがその“上下関係”をつかみにくい。MSIの担当者にこの疑問を投げたところ、分かりやすく答えてくれた。
今回のCES 2026では最上位ブランド(モデル)から順に展示するスタイルを取っているそうで、上から順に「Titan」「Raider」「Stealth」「Crosshair」「Cyborg」というヒエラルキーとなっているそうだ。そして各ブランド内で突出した“特別グレード”には「MAX」の称号を与えるという。
ということで、まず最上位の「Titan」シリーズから見ていこう。ブースに展示されていたのは、18型の「Titan 18 HX(A2XW)」だ。CPUは1世代前の「Core Ultra 200HXシリーズで、最上位構成では「Core Ultra 9 285HX」を搭載している。外部GPUはNVIDIAの「GeForce RTX 50 Laptop GPU」で、最上位構成では「GeForce RTX 5090 Laptop GPU」を備えている。
ディスプレイは18型のミニLEDバックライト採用IPS型液晶パネルで、解像度は3840×2400ピクセル、最大120Hz駆動、DCI-P3の色空間カバー率100%という仕様だ。「DisplayHDR 1000」認証も取得取得している。このパネルはいわゆる「デュアルモード」対応で、解像度を1920×1200ピクセルとした場合に最大リフレッシュレートを240Hzまで引き上げられる。
本体重量は約3.6kgと、MSI製のノートPCとしては最も“ヘビー”だ。付属のACアダプターもヘビー級で、なんと重さは約1.2kgとのこと。最大出力が業界ナンバーワンクラスの400Wとのことなので「それもそうか」と納得はできる。
メーカーの公称値では、Titan 18 HXのCPUとGPUの合算消費電力は最大270Wとなっているが、ボディーも大きいしACアダプターも大出力なので、実効性能は後述するRaider MAXと同等かそれ以上だ思われる。
米国では2026年1月から販売中で、最小構成価格は4000ドル(約61万1700円)以上からとなっている。
「Raider」シリーズは、16型を中心に展開されるハイエンド級に位置するノートPCだ。本シリーズの型番の表現が少しややこしいので、解説しておこう。
「16」などの数字は画面サイズを表しており、その頭に「A」が付いている場合はAMD製CPU(Ryzenシリーズ)を搭載していることを意味する(ない場合はIntel製CPU)。そして「MAX」が付いている場合は、先述の通り特別モデルであることを意味する。
「Raider 16 MAX HX(B2W)」は、16型Raiderシリーズの最上位モデルだ。CPUはCore Ultra 200HXシリーズ、GPUはGeForce RTX 50 Laptop GPUシリーズを搭載する。最上位モデルのGPUはGeForce RTX 5090 Laptop GPUを備える。ディスプレイは16型で、最上位モデルは2560×1600ピクセルの有機ELパネル(最大240Hz駆動)を搭載している。
本製品のMAXなポイントは、CPUとGPUの合計消費電力で300Wに耐えうる設計とした点にある。ACアダプターが最大出力330W仕様であることが、その“証し”となっている。MSI担当者は「他社のゲーミングノートPCは、17型クラス以上でも最大220W〜250W程度のものが多い。そんな中、我々のMAXシリーズは300Wまでを許容する」と自信を見せる。
同じ型番のCPUやGPUを搭載していても、設計上の許容電力消費量が大きいほど高い性能を発揮しやすくなる。ここが他社との差別化ポイントとなっているというわけだ。
ボディーはアルミニウム合金製で。重量は約2.6kgだ。2026年1月の発売を予定しており、最小構成価格は3000ドル(約45万9500円)からとなる。
Raider 16 MAX HX(B2W)は、Intel製CPUとNVIDIA製GPUの“最高峰”の“最高性能”を引き出せるモデルという位置付けだ。ボディー手前側にある発光バーが「MAXモデル」の証しとなる一方、MAX印のない「Raider 16 HX(B2W)」は、選択できる搭載CPUやGPUの選択肢はMAX付きモデルと同様だが、CPUとGPUのトータル消費電力が250Wまでという制限がある。「他社にもある、一般的なハイスペックなゲーミングノートPCと同等品でよければこちらを買ってください」ということらしい。
こちらのボディー素材はプラスチック製なのだが、公称重量は約2.6kgとMAXモデルと変わらない。
発売は2026年第1四半期で、価格は未定とのこと。ただ、MAXモデルより安価になることは間違いない。
ちなみに、実機展示はなかったが、最上位モデルで「Ryzen 9 9955HX」を搭載するAMDモデル「Raider A16 HX(B9W)」も発売が予定されている。こちらは発売時期、価格共に未定となっている。
Raiderシリーズは「上級ユーザー向け」という位置付けだ。そのこともあって、ボディー底面からのメイン基板へのアクセスがしやすくて、SSDやメモリの換装が簡単に行えることをアピールする展示もあった。
また、今回のRaiderシリーズの共通の特徴である、3基の電動冷却ファンもアピールしていた。「一般的な高性能ノートPCはよりもファンが1基多いので、よく冷えますよ!」ということである。なお、追加された1基のファンは後面排気を促進するもので、メイン用の2基よりも直径の小さいものを内蔵している。
MSIの薄型ゲーミングノートPCの代名詞「Stealth」シリーズの2026年モデルだが、Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)搭載モデルについてはNPUを備えていることから「AI+」の称号が付与された。ブースで展示されていたのは、16型の「Stealth 16 AI+(B3W)」だ。
CPUは最上位モデルで「Core Ultra 9 386H」を搭載している。GPUはGeForce RTX 5090 Laptop GPUで、薄型ながらも最上位モデルではGeForce RTX 5090 Laptopを備えているのがうれしい。
画面は16型で、最上位モデルは2560×1600ピクセルの有機ELパネル(最大240Hz駆動/DCI-P3の色域カバー率100%)を搭載している。ボディーはアルミニウム合金製で、重量はGeForce RTX 5090 Laptop GPUを搭載した構成でも約2kgだ。搭載しているGPUを考えると、かなりの軽量モデルといえる。
ただし、ボディーが薄型となっていることと引き換えに、放熱性能が先に紹介した上位モデルと比べるとやや劣る。そのため、ACアダプター出力は最大240Wまでに抑えられている。
最高性能を求めるならRaiderシリーズがお勧めだが、MSI担当者は「機動性と最高性能を欲張りたいならば、私はStealthシリーズをイチオシする」と熱弁していた。
発売は2026年1月からを予定しており、米国での最小構成価格は2900ドルからとなる。
なお発売時期は未定だが、本製品のAMDモデルとして「Stealth A16 AI+」も登場する予定だ。また、Stealthシリーズには14型モデルも存在するのだが、CES 2026では新製品が登場しなかった。恐らく、14型モデルの刷新は6月に開催予定の「COMPUTEX TAIPEI 2026」のタイミングではないだろうか。
「Stealth 16 AI+(B3W)」は一見すると普通のノートPCだが、実は高性能なゲーミングPCだ。Stealthシリーズは、音響機能にもこだわっており、2基のスピーカーに2基のサブウーハーを組み合わせている。キーボードは4ゾーンのRGBイルミネーション対応だ実は奥ゆかしいこのStealthシリーズは一方で、ヒツジの皮を脱ぎ捨てた“凶暴な”モデルも存在する。それが18型の「Stealth 18HX(A2W)」「Stealth A18HX AI+(A3XW)」だ。
IntelモデルであるStealth 18HX(A2W)はCore Ultra 200HXプロセッサを、AMDモデルであるStealth A18HX AI+(A3XW)は、Ryzen AI HX 300シリーズを搭載している。いずれもGPUはNVIDIAのGeForce RTX 50 Laptop GPUシリーズで、最上位モデルではGeForce RTX 5090 Laptop GPUを搭載している。
ディスプレイは18型IPS液晶で、有機ELパネルの設定はない。最上位モデルでは、3840×2400ピクセルのMini LEDパネル(最大120Hz/DisplayHDR 1000認証取得)を備える。ディスプレイ的な意味で、ノートPCの常識を超えたスペックといえる。
重量は最軽量構成でも約2.9kgで、とても軽いとはいえない。ただし、MSIがリリースする18型ゲーミングノートPCの中では最軽量ではある。ACアダプターは280Wクラスで、最高性能ではRaider 16 MAXを超えられない。このあたりは、やはり、本機はStealthなのだ。
米国での最小構成価格は3300ドル(約50万5000円)で、発売は16型モデルより後で2〜3月頃を見込んでいる。
今回展示されていたのは「Stealth A18HX AI+(A3XW)」のCore Ultra 9 285H/GeForce RTX 5090 Laptop GPU構成だった。AMDモデルは高性能NPU搭載なので、モデル名に「AI+」が付く
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