怪物級ゲーミングから薄型2in1まで MSIがCES 2026で披露した「Core Ultra(シリーズ3)」搭載機まとめ:CES 2026(3/3 ページ)

» 2026年01月29日 17時00分 公開
[西川善司,ITmedia]
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ミドルレンジの「Crosshair」は200Wクラスにパワーアップ

 16型のミドルレンジゲーミングノートPC「Crosshair」にも新モデルが投入される。Intelモデルの「Crosshair 16 HX(E14W)」と、AMDモデルの「Crosshair A16 HX(E8W)」だ。

 Intelモデルは第14世代のCore HXプロセッサを搭載し、最上位モデルでは「Core i9-14900HX」を備える。AMDモデルはRyzen 8040HXプロセッサを搭載し、最上位モデルでは「Ryzen 9 8940HX」を採用する。GPUはGeForce RTX 50 Laptop GPUシリーズで、最上位モデルはGeForce RTX 5070 Laptop GPUを装備する。

 ディスプレイは16型で、最上位モデルは2560×1600ピクセル解像度の有機ELパネル(最大165Hz駆動/DCI-P3色域カバー率100%)を備える。

 「まさにミドルレンジ」といったスペックだが、冷却性能の強化がなされたことで、CPUとGPUの合計最大消費電力が200Wとなった(従来比プラス30W)。MSI担当者によると、この改善によって「同スペックの過去モデルや競合モデルに対して、最高性能が高まった」という。

 発売は2026年1月からを予定しており、米国における最小構成価格は1500ドル(約22万9400円)となる。

Crosshair 16 HX(E14W) コスパ重視の「Crosshair 16 HX(E14W)」。キーボードのイルミネーションは4ゾーンで、テンキーも搭載している。ボディーは樹脂製で最軽量構成の重量は約2.5kgとなる

 Crosshairの16型モデルには、CPUにCore Ultra 200HXシリーズが選べるMAXモデル「Crosshair 16 MAX HX(E2W)」設定されている……のだが、選べるCPUやGPUは同じで、ゲーミング性能も変わらない。「意味あるの?」と思うかもしれないが、実は通常モデルよりも厚さが約6mm削減されている。この薄型ボディーは、樹脂と金属でできたMAXモデル専用の「ハイブリッドボディー」なのだという。

 これを踏まえた上で、ちょっと興味深いこととして、このMAXモデルはボディーは薄いのに、重量が通常モデルより少し重い約2.6kgとなっている。これは「薄型ボディーにした代わりに、放熱機構の強化が必要になった結果」だという。

 「重いけど薄いMAXモデル」か、「ちょっと軽いけど厚みある通常モデル」という選択は、意外と悩ましい。MAXモデルの発売は2026年2月以降の予定で、米国での最小構成価格は1700ドル(約26万円)となる。

Crosshair 16 MAX HX(E2W) 「Crosshair 16 MAX HX(E2W)」は、薄型化に力を入れたMAXモデルという位置付けだ。キーボードのイルミネーションは、標準モデルよりも多い24ゾーン対応となる

エントリーゲーミングノート「Cyborg」って知ってた?

 「Cyborg」シリーズは、MSIが販売するゲーミングノートPC製品の中では「手頃な価格のエントリーモデル」という位置付けだ。展示されていた新モデルは15型モデルのみだったが、ラインアップ上は14型モデルも存在する。

 Cyborgシリーズにも「Core Ultra 200Hプロセッサ」を搭載するIntelモデルと、「Ryzen 100プロセッサ」または「Ryzen 200プロセッサ」を搭載するAMDモデルが存在するが、ブースで展示されていたのは15型のAMDモデル「Cyborg A15(C1W)」のみだった。

 GPUはどちらのモデルも最上位構成はGeForce RTX 5070 Laptop GPUを搭載している。ディスプレイは1920×1080ピクセルの15.6型IPS型液晶(最大144Hz駆動/sRGBの色域カバー率100%)を備える。

 コスパ重視のモデルため、ボディーの薄さや軽量化にはあまりこだわっていない。重さは最軽量構成でも約2kgある。ACアダプターの出力は最大150Wクラスで、CPUとGPUの総消費電力は最大でも130W程度だという。

 Cyborgシリーズは「電力を惜しみなく使って最大性能を絞り出す」ゲーミングノートPCではなく、「日々のPCタスクもゲームもカジュアルにそつなくこなす」ことを目的としたPCなのだ。

 米国での発売は2026年2月以降を予定しており、最小構成価格は1000ドル(約15万3000円)以上を想定しているそうだ。

 なお担当者によると、Cyborg A15にもMAXモデルの設定が予定されているそうだが、最終的な仕様がまだ決まっていないという。とは言いつつも、ボディーデザインと内部冷却機構の改善、有機ELパネルが選択できる可能性などがほのめかされていた。

Cyborg A15(C1W) シンプルなデザインのエントリークラスのゲーミングノートPC「Cyborg A15(C1W)」は、このサイズでありながらテンキーを搭載していることも特徴だ

Core Ultra(シリーズ3)搭載のポータブルゲーミングPCは出るのか?

 最近、密かに人気を上げてきた携帯型ゲーミングPCだが、大手メーカーではRyzenプロセッサを搭載するケースが多い。そんな中で、MSIだけが律義にCore Ultraプロセッサを搭載するモデルを投入している。

 そこで期待が高まるのが、Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)搭載モデルの登場だ。筆者は「CES 2026では試作機の展示くらいはあるかな?」と思ったのだが、残念ながら見当たらなかった。

 その代わりなのか、現行のCore Ultra 200Vプロセッサ搭載モデル「Claw 8 AI+ A2VM」のさらなる新色「Glacier Blue(グレイシャーブルー)」と「Void Purple(ヴォイドパープル)」が参考展示されていた。

Claw 8 AI+ Core Ultra 7 258V搭載の「Claw 8 AI+」の新色として「Glacier Blue Edition」が登場する。その名の通り、淡い水色が涼しげだ
Claw 8 AI+ 同じく新色の「Void Purple Edition」は、シックな紫色が特徴だ。新色はいずれも「参考出展」だったのだが、CES 2025で参考展示されていた特別色は年内に限定モデルとして発表された過去もあるので、これらも発売される可能性は高い

 この“残念ぶり”をMSIの担当者にダイレクトに伝えた上で「Panther LakeモデルのClawはいつ出るの?」と聞いてみた。すると「みんなが聞いてくる。分かってるよ。とりあえずテストはしているよ」と、にこやかに笑い返すだけだった。

 まだ確定的な情報は何もないが、「テストはしているよ」との担当者の発言と笑顔を見る限り、時期はともかく発売するつもりはありそうだ。

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