最大1TBの“小さすぎる”USBメモリ「SANDISK Extreme Fit USB-C」がモバイルノートPCの理想の相棒だった(3/3 ページ)

» 2026年03月05日 12時00分 公開
[渡辺まりか,ITmedia]
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装着したままにできる安心感

 私は取材などの外出用デバイスとして、7型モバイルPC「GPD MicroPC 2」を愛用している。「iPhone 16 Pro Max」とほぼ同等のフットプリントで、重量も約500gと極めて携帯性に優れた一台だ。

 本機の背面にあるUSB 3.2 Gen 2 Type-Cポートへ装着したところ、まるで内蔵パーツかのような一体感を得られた。コンパクトなポータブルPCとの相性は抜群である。

コンパクト×コンパクト GPD MicroPC 2はクラムシェルタイプのポータブルPCだ。キーボード側にある程度厚みがあり、液晶ディスプレイを180度開いても干渉しない

 装着時の突出部はわずか8.5mm程度だ。横方向の負荷に対しても高い剛性を保っており、装着したままバックパックに収めても、コネクターの破損を過度に心配する必要はないだろう。

出っ張り 突出部は実測で8.5mmだった
横からの力 突出部に横方向から力をかけてみたが、微動だにしなかった

 専用ソフト「SANDISK Memory Zone Desktop」の導入は容易だ。ドライブ内のインストーラーを起動すると最新版の案内が表示され、ダウンロードページへと誘導される。

ダウンロードページ 最新版のSANDISK Memory Zoneシリーズの紹介ページへ移動した。何ができるか、使い方の概要が説明されているため、一読しておきたい

 SANDISK Memory Zoneでは、ドライブ名のカスタマイズや詳細なバックアップ管理、ファイル閲覧から復元まで、幅広い操作を直感的に行えるよう設計されている。

名前の変更 ドライブに名前を付けられる
バックアップ 自動バックアップが可能
復元 バックアップしておけば、本アプリを通じて復元することもできる

 また、システム側の操作を介さずとも、アプリ内から直接ドライブを「安全に取り外せる」機能も備えている。細かな点だが、日常的な利用においてはこの利便性が地味に効いてくる。

イジェクトボタン Extreme Fit USB-Cの横にあるイジェクトボタンをクリックすれば安全に取り外せる
スマホの場合イジェクトボタン スマートフォンアプリでも、Extreme Fit USB-Cを選んだ状態でイジェクトボタンをタップすれば安全に取り外せる

 バックアップ対象は、システム全体だけでなく特定のフォルダーのみを指定することも可能だ。「自動バックアップ」を有効化しておけば、ドライブを接続してアプリを起動するだけで、スケジューリングに基づいた差分バックアップが実行される。

選択制 選んだフォルダーのみのバックアップが可能だ。また、自動バックアップをオンにしておけば、1時間ごとのスケジュール設定や、Extreme Fit USB-Cを挿して本アプリを起動させたときに自動的にバックアップすることもできる。もちろん、差分バックアップが行われる

 実際に約9.19GBのデータをバックアップしたところ、所要時間はわずか3分4秒ほどであった。

PCの場合 9GBほどのデータのバックアップは約3分であった

 作業中に誤ってファイルを削除したり、編集ミスで元のデータが失われたりといったトラブルは珍しくない。そうした際も、本製品によるバックアップがあれば安心だ。

 復元操作は、バックアップ内のファイルを右クリックして「復元」を選択するだけで完了する。ファイルが消失していれば自動的に再配置され、既存ファイルの巻き戻しが必要なら「置き換え」を選べばよい。まさに、データの安全を守る「転ばぬ先の杖(つえ)」となってくれる。

復元 PC本体に保存してあるファイルを修正しているうちに混乱した際などは、ファイルをピンポイントで選んで復元できる。この機能では、バックアップ時に保存していた場所に復元されるので、復元先フォルダーを探す手間が省ける

 端末の空き容量確保という本来の目的においても、本機は威力を発揮する。バックアップ完了後に端末内のデータを削除すればよく、スマートフォンの場合はコピー後に「電話から削除」ボタンが提示されるため、手軽にストレージを整理できる。

バックアップだけでなくコピーもできる SANDISK Memory Zoneアプリでは、バックアップだけでなく、コピーも行える。また、コピーすると「電話から削除」ボタンが表示される
時間がかかる ちなみに、スマホの「Galaxy S25」に装着して28.73GBのデータをコピーするのに要した時間は11分4秒であった

 保存されたデータは、他デバイスからも自在に閲覧/移動が可能だ。容量の逼迫(ひっぱく)したスマートフォンからPCへデータを引き継いだり、重要なデータを本機で一元管理したりと、デバイスをまたいだ活用が期待できる。

一元管理できる 他の端末からバックアップしたファイルも、ローカルにあるファイル同様に扱えるので、データの移動や一元管理に役立つ

 一見すると「単なる極小USBメモリ」に思えるかもしれないが、洗練されたファイル管理アプリの存在と、装着したままでも邪魔にならない安心感は、他にはない強みだ。実際に使用してみると、その体験は非常にストレスフリーなものであった。

 外付けドライブに求める要素はユーザーによってさまざまだが、機動力と安心感を両立させたいのであれば、本機は有力な選択肢となるはずだ。

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