MacBook Neoを手にすると、最初に印象に残るのは「価格」ではなく「質感」だ。
本体は再生アルミニウムで作られたユニボディーを採用しており、この価格帯のノートPCにありがちな「軽さのために薄くした」感じがない。机に置いたときはもちろん、持ち上げたときも、工業製品としての“密度”をしっかりと感じられる。Macとして期待される最低限の品位を、きちんと守っている。
公称のサイズは約29.75(幅)×20.64(奥行き)×1.27(高さ)cmで、重量は約1.23kgとなる。数値だけを見ると「13インチMacBook Air」にかなり近いが、フットプリントはわずかに小さく、そのぶん引き締まって見える。一方で、厚みは少しある。
ディスプレイを開くと、画面はやや小ぶりで、ベゼルも太めだ。ボディ四隅のカーブはMacBook Airより大きく、カラーリングも相まって、少し柔らかい印象を受ける。
このあたりはスペック表では伝わりにくいが、毎日触る道具としての雰囲気を左右する部分だ。底面の化粧ネジや組み立て精度を見ても、安さが先に立つ感じはない。
シルバー/ブラッシュ/インディゴ/シトラスの4色展開であることも、思った以上に好印象だ。廉価モデルによくある「色で若さを演出する」方向ではなく、アルミ素材の質感を生かしながら、少し遊びを足した程度にとどめているのもよい。
今回の評価機はシトラスカラーだが、写真で見るより落ち着いていて、光の当たり方によって黄色にも緑色にも振れる。
本体とキーボード面の一体感もよく、この価格帯の製品としては見栄えがいい。
MacBook Neoには、13型のLiquid Retina(IPS液晶)ディスプレイが搭載されている。パネル解像度は2408×1506ピクセルとフルHD+αで、輝度は最大500ニトと高めで屋外で使う際も快適だ。
さすがにDisplay P3の広色域や「True Tone」には対応しないが、同価格帯のノートPCにありがちな低輝度のフルHD液晶パネルとは、見た瞬間の印象が違う。文字も写真も素直に見やすい。
解像度に焦点を当てると、13インチMacBook Airの2560×1664ピクセルより少し低く、画素密度も224ppiから219ppiと少し低下している。ただ、実際に使うと体感差はほとんどない。少なくとも、日常用途で不満を覚える類いの差ではない。
Webカメラは「1080p FaceTime HD」で、MacBook Airの「12MPセンターフレーム対応カメラ」には品質面で及ばない。ただし、A18 ProチップのISP(Image Signal Processor)を活用した補正は効くので、オンライン会議用としては十分に実用的だ。
スピーカーはステレオながらDolby Atmosの空間オーディオに対応する。MacBook Airのようにヒンジ側から音を前面に回し込む構造ではなく、Neoはパームレスト左右側面のスリットから音を出す仕組みなので、音像のまとまりや高音量時の余裕はAirの方が上だ。
それでも、同価格帯のノートPCと比べれば音はかなりいい。YouTubeや配信を見る程度なら、不満はさほど出ないだろう。
要するにMacBook Neoは、日常的に目と耳と手で触れる部分にちゃんと“お金”を使っている。ここが雑だと、どんなにCPUが速くても「安いPC」の印象は消えない。
Appleは、そのことをよく分かっている。
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