「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台:本田雅一のクロスオーバーデジタル(2/4 ページ)

» 2026年03月10日 22時00分 公開
[本田雅一,ITmedia]
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安さより先に感じる「ちゃんとMacBook」なこと

 MacBook Neoを手にすると、最初に印象に残るのは「価格」ではなく「質感」だ。

 本体は再生アルミニウムで作られたユニボディーを採用しており、この価格帯のノートPCにありがちな「軽さのために薄くした」感じがない。机に置いたときはもちろん、持ち上げたときも、工業製品としての“密度”をしっかりと感じられる。Macとして期待される最低限の品位を、きちんと守っている。

 公称のサイズは約29.75(幅)×20.64(奥行き)×1.27(高さ)cmで、重量は約1.23kgとなる。数値だけを見ると「13インチMacBook Air」にかなり近いが、フットプリントはわずかに小さく、そのぶん引き締まって見える。一方で、厚みは少しある。

重ねる 13インチMacBook Air(下)に重ねると、わずかだが小さい
並べる 一方で、並べてみると13インチMacBook Air(左)よりも明らかに厚みがある

 ディスプレイを開くと、画面はやや小ぶりで、ベゼルも太めだ。ボディ四隅のカーブはMacBook Airより大きく、カラーリングも相まって、少し柔らかい印象を受ける。

 このあたりはスペック表では伝わりにくいが、毎日触る道具としての雰囲気を左右する部分だ。底面の化粧ネジや組み立て精度を見ても、安さが先に立つ感じはない。

Rも大きめ 四隅の角のカーブは大きめで、見た目からは“柔らかさ”を感じる(スリット部にはスピーカーを備える)

 シルバー/ブラッシュ/インディゴ/シトラスの4色展開であることも、思った以上に好印象だ。廉価モデルによくある「色で若さを演出する」方向ではなく、アルミ素材の質感を生かしながら、少し遊びを足した程度にとどめているのもよい。

 今回の評価機はシトラスカラーだが、写真で見るより落ち着いていて、光の当たり方によって黄色にも緑色にも振れる。

 本体とキーボード面の一体感もよく、この価格帯の製品としては見栄えがいい。

カラーもいい感じ 4色展開のMacBook Neoだが、実際に見てみると各色共に安っぽさをあまり感じない

価格以上の品質を持つ「ディスプレイ」と「オーディオ」

 MacBook Neoには、13型のLiquid Retina(IPS液晶)ディスプレイが搭載されている。パネル解像度は2408×1506ピクセルとフルHD+αで、輝度は最大500ニトと高めで屋外で使う際も快適だ。

 さすがにDisplay P3の広色域や「True Tone」には対応しないが、同価格帯のノートPCにありがちな低輝度のフルHD液晶パネルとは、見た瞬間の印象が違う。文字も写真も素直に見やすい。

 解像度に焦点を当てると、13インチMacBook Airの2560×1664ピクセルより少し低く、画素密度も224ppiから219ppiと少し低下している。ただ、実際に使うと体感差はほとんどない。少なくとも、日常用途で不満を覚える類いの差ではない。

ディスプレイ ディスプレイは十分な解像度と輝度を備えている。特に輝度は、製品の価格を考えると高めともいえる

 Webカメラは「1080p FaceTime HD」で、MacBook Airの「12MPセンターフレーム対応カメラ」には品質面で及ばない。ただし、A18 ProチップのISP(Image Signal Processor)を活用した補正は効くので、オンライン会議用としては十分に実用的だ。

 スピーカーはステレオながらDolby Atmosの空間オーディオに対応する。MacBook Airのようにヒンジ側から音を前面に回し込む構造ではなく、Neoはパームレスト左右側面のスリットから音を出す仕組みなので、音像のまとまりや高音量時の余裕はAirの方が上だ。

 それでも、同価格帯のノートPCと比べれば音はかなりいい。YouTubeや配信を見る程度なら、不満はさほど出ないだろう。

カメラ Webカメラは1080p(フルHD)撮影に対応するものを搭載しているが、A18 ProチップのISPの力もあって品質は良好だ

 要するにMacBook Neoは、日常的に目と耳と手で触れる部分にちゃんと“お金”を使っている。ここが雑だと、どんなにCPUが速くても「安いPC」の印象は消えない。

 Appleは、そのことをよく分かっている。

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