持ち運べる21型相当のディスプレイ! 14型×2画面でコスパに優れるアイ・オーのモバイルディスプレイ「LCD-YC1412DX」を試すモバイルディスプレイの道(3/4 ページ)

» 2026年05月14日 18時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

気になるベゼル幅とOSDメニュー

 以上のように、表示モード回りの仕様はデュアルタイプのモバイルディスプレイとしては文句なしなのだが、実際に使っていて目立つのは、ベゼルの幅にかなりの厚みがあることだ。

 本製品は過去に紹介した一部他社製品のように、ヒンジ寄りの内側のベゼルが外側のベゼルよりも太いというおかしな設計でこそないものの、ベゼルを含めた上下画面の間の非表示エリアは、実測で32mmもある。以前紹介した同じ14型×2画面のASUS JAPAN「ZenScreen Duo OLED MQ149CD」は26mmだったので、5mm以上余分な厚みがあることになる。

 外側のベゼルについても、実測24mmとかなりの幅があり、正面から見ると黒い部分が目立ってしまう。本製品の画面のアスペクト比は16:9だが、初めて表示した時、本来は16:10なのが黒帯で表示されてしまっているのでは? と疑ったほどだ。2画面を上下に連結して1つの画面として使う機会が多い場合、競合製品と比べてやや不利な部分と言わざるを得ないだろう。

アイ・オー・データ機器の「LCD-YC1412DX デュアルタイプ モバイルディスプレイ 2画面 ベゼル幅はかなり広めだ。上部および下部は実測で24mmあった
アイ・オー・データ機器の「LCD-YC1412DX デュアルタイプ モバイルディスプレイ 2画面 ヒンジのある内側は、上下画面の隙間も含めると、非表示部分は実測32mmにも達する
アイ・オー・データ機器の「LCD-YC1412DX デュアルタイプ モバイルディスプレイ 2画面 左右は7.5mmとスリムなだけに、上下のベゼル幅の広さが余計に目立つ
アイ・オー・データ機器の「LCD-YC1412DX デュアルタイプ モバイルディスプレイ 2画面 横方向から見たところ。十分に明るく、左右からのぞき込んでの閲覧にも支障ない
アイ・オー・データ機器の「LCD-YC1412DX デュアルタイプ モバイルディスプレイ 2画面 ポートは本体右側面に搭載されているため、左側に置いたノートPCの左側面のポートとの間にはかなりの距離があるが、L字型コネクターということもあり配線は容易に行える。ただしケーブル長はやや短めだ

 OSDメニューについても見ていこう。OSDメニュー操作用のボタンは本体背面にあり、右手で操作するレイアウトになっている。最近のモバイルディスプレイは物理ボタンの数を極力減らした製品が目立つが、本製品は上下/左右に加えて決定ボタンと合計5個のボタンを搭載しており、見た目には操作はしやすそうに感じる。

 ところが、このボタンはモールドこそ異なるもののボタン形状が同じこともあり、目視なしではボタンの違いがさっぱり判別できず、誤操作が頻発する。せめて中央の決定ボタンの形状が違っていればよかったのだが、見た目と違ってかなり使いづらく感じてしまう。これならば、ボタン数が少なくても役割を形状で判別できる他社モデルの方が扱いやすい。

アイ・オー・データ機器の「LCD-YC1412DX デュアルタイプ モバイルディスプレイ 2画面 OSDメニューは、背面にある5つのボタンを使って行う。ボタン数が多く使いやすそうだが、指先だけでボタンの種類を判別するのは難しい

 さらにUIも独特で、メインメニューを呼び出すまでに複数のステップが必要だったり、大分類→小分類という階層構造が分かりにくかったり、いちいち画面上でボタンの役割を確認する必要があったりと、お世辞にも使いやすいとは言えない。わざわざ一般的でないUIを採用する必然性があれば話は別なのだが、他社のメニューと比べてできること自体に違いはないので逆に戸惑ってしまう。

 もし、これがWebのポータルサイトのように毎日使うメニューであれば、多少おかしな設計でも繰り返し使っていくうちに慣れてしまうものだが、ディスプレイのメニューのUIはそう頻繁に操作するものではないため、初心者はもちろん中級者以上のユーザーにとっても、使って慣れるという解決策が取りにくい。利用頻度が高い画面モード切り替えの機構が、物理スイッチとして分離されているのは、せめてもの救いと言えるだろう。

アイ・オー・データ機器の「LCD-YC1412DX デュアルタイプ モバイルディスプレイ 2画面 中央ボタンを押すと、まず初期画面が表示される。この時点で何をしてよいか迷うが、向かって左側に指示されているように、上下/左右いずれかのボタンを押すのが正解だ
アイ・オー・データ機器の「LCD-YC1412DX デュアルタイプ モバイルディスプレイ 2画面 右側キーを押すとメニューが表示されるが、これはいわゆるメインメニューの前の前座に過ぎない(ということに気付くまでしばらく時間がかかった)
アイ・オー・データ機器の「LCD-YC1412DX デュアルタイプ モバイルディスプレイ 2画面 直前の画面で「メインメニュー」を選んで右ボタンを押すことで、ようやくメインメニューが表示された。しかし下層メニューの内容が向かって左に表示されるという独特のUIで何をすればよいか迷う
アイ・オー・データ機器の「LCD-YC1412DX デュアルタイプ モバイルディスプレイ 2画面 メインメニューを表示せずに上ボタンを押すと、輝度調整のショートカットが表示される
アイ・オー・データ機器の「LCD-YC1412DX デュアルタイプ モバイルディスプレイ 2画面 同様に下ボタンを押すと、音量調整のショートカットが表示される
アイ・オー・データ機器の「LCD-YC1412DX デュアルタイプ モバイルディスプレイ 2画面 同じく左ボタンを押すと、入力切り替えのショートカットが表示される

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月30日 更新
  1. Macで外付けGPUが使える「TinyGPU」をRTX 5060 Tiで検証 実用性と浮き彫りになった課題 (2026年06月29日)
  2. NUC風PCやメモリ128GBのモンスターミニPC「DAIV CX」などを続々投入! マウスコンピューターが事業戦略発表会で明かした新製品ロードマップ (2026年06月29日)
  3. アキバ夏のボーナス商戦は「コスパと延命」がキーワード! 5000円切りのピラーレスケースや3000円弱のDDR5用メモリクーラー登場 (2026年06月29日)
  4. IBMが世界初のサブ1nm半導体チップ技術を発表/LenovoがノートPC向けで世界初となる“1000Wh/L”バッテリーの詳細を明らかに (2026年06月28日)
  5. AM4の勢いは止まらない!? 熱伝導シート付属の「Ryzen 7 5800X3D 10th Anniversary Edition」が登場 (2026年06月27日)
  6. タイパの対極にある魅力? 潔いオールインワン・レコードプレーヤー「amadana PR30」とクラフトビールの意外な共通点 (2026年06月28日)
  7. 間もなく登場するWindows 11次期アップデート「26H2」で何が変わる? 2027年に向けたUI進化と高速化 (2026年06月23日)
  8. 実売2000円台とコスパ最強だけど玄人向け? 断線や充電専用ケーブルも一目で判明するXYZA「USB-C CABLE CHECKER 2」の実力 (2026年06月26日)
  9. Apple製品が一斉値上げ、Mac Studioは9万円超も 主要モデルの新価格まとめ (2026年06月25日)
  10. AYANEOが3.5型液晶を搭載したAndroidゲーム機「Pocket MICRO 2」を正式発表 (2026年06月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー