以上のように、表示モード回りの仕様はデュアルタイプのモバイルディスプレイとしては文句なしなのだが、実際に使っていて目立つのは、ベゼルの幅にかなりの厚みがあることだ。
本製品は過去に紹介した一部他社製品のように、ヒンジ寄りの内側のベゼルが外側のベゼルよりも太いというおかしな設計でこそないものの、ベゼルを含めた上下画面の間の非表示エリアは、実測で32mmもある。以前紹介した同じ14型×2画面のASUS JAPAN「ZenScreen Duo OLED MQ149CD」は26mmだったので、5mm以上余分な厚みがあることになる。
外側のベゼルについても、実測24mmとかなりの幅があり、正面から見ると黒い部分が目立ってしまう。本製品の画面のアスペクト比は16:9だが、初めて表示した時、本来は16:10なのが黒帯で表示されてしまっているのでは? と疑ったほどだ。2画面を上下に連結して1つの画面として使う機会が多い場合、競合製品と比べてやや不利な部分と言わざるを得ないだろう。
OSDメニューについても見ていこう。OSDメニュー操作用のボタンは本体背面にあり、右手で操作するレイアウトになっている。最近のモバイルディスプレイは物理ボタンの数を極力減らした製品が目立つが、本製品は上下/左右に加えて決定ボタンと合計5個のボタンを搭載しており、見た目には操作はしやすそうに感じる。
ところが、このボタンはモールドこそ異なるもののボタン形状が同じこともあり、目視なしではボタンの違いがさっぱり判別できず、誤操作が頻発する。せめて中央の決定ボタンの形状が違っていればよかったのだが、見た目と違ってかなり使いづらく感じてしまう。これならば、ボタン数が少なくても役割を形状で判別できる他社モデルの方が扱いやすい。
さらにUIも独特で、メインメニューを呼び出すまでに複数のステップが必要だったり、大分類→小分類という階層構造が分かりにくかったり、いちいち画面上でボタンの役割を確認する必要があったりと、お世辞にも使いやすいとは言えない。わざわざ一般的でないUIを採用する必然性があれば話は別なのだが、他社のメニューと比べてできること自体に違いはないので逆に戸惑ってしまう。
もし、これがWebのポータルサイトのように毎日使うメニューであれば、多少おかしな設計でも繰り返し使っていくうちに慣れてしまうものだが、ディスプレイのメニューのUIはそう頻繁に操作するものではないため、初心者はもちろん中級者以上のユーザーにとっても、使って慣れるという解決策が取りにくい。利用頻度が高い画面モード切り替えの機構が、物理スイッチとして分離されているのは、せめてもの救いと言えるだろう。
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