従来のISTの支持方式はベアリングまたは人工ルビーであったが、IST PLUSでは「ボールローラー支持方式」を採用した。
これは、直径2.5mmのステンレス支持ボールをさらに小さい4個のステンレスボールが支えることで、360度、どの方向へも滑らかに動かせるというものだ。
「ベアリングだと少し音が気になるという声もあり、滑らかさと静音性のバランスを取ったものが、このボールローラー支持だ。さまざまな材質を試したところ、ステンレスが最も耐久性と滑りやすさが良かったため、選定した」(古畑さん)
また、トラックボール特有の「ゴミが内部にたまりやすい」という声に対しても、ゴミを排出できるよう支持ユニットの下部に穴を設けている。さらに、“お湯洗い”に対応することで、メンテナンス性を高めたという。
IST PLUSは、3台の端末とワイヤレス接続を行える。付属のUSBレシーバーを用いた2.4GHzワイヤレス接続で1台、Bluetooth接続で2台という内訳だ。
新しくなったのは、ワイヤレス接続に「ELECOM Bridge E USB レシーバー」(型番:M-ER10GY)を採用したこと、本体を裏返すことなくトラックボール付近にあるボタンを押して、接続先を切り替えられるようになったことの2点だ
ELECOM Bridge E USB レシーバーは、1基に最大7台のマウスやキーボードといったデバイスを登録できる。単体でも販売されるため、レシーバーを紛失した場合だけでなく、自宅とオフィスのPCにそれぞれ差しておきたいといったニーズも満たせる。
また、ELECOM Bridge E USB レシーバーとIST PLUSでのワイヤレス通信には、BLE(Bluetooth Low Energy)の通信技術を応用し、「最高レベルのセキュリティを実現した」と古畑さんは強調した。
記事執筆時点で、ELECOM Bridge E USB レシーバーに対応しているのはIST PLUSのみだが、夏頃には「HUGE PLUS」が対応し、近日中に公開される静音キーボードも対応予定となっている。
IST PROで搭載していたオンボードメモリは、IST PLUSでも継承する。これにより、ユーティリティーの「ELECOM MOUSE ASSISTANT」を使ってカスタムした操作方法を、WindowsやMacだけでなく、タブレットやスマートフォンでも使うことができる。
「セキュリティの関係で、自由にソフトをインストールできない会社用PCでも、個人のPCにELECOM MOUSE ASSISTANTをインストールしてIST PLUSの各ボタンの機能やポインター速度をカスタマイズしておけば、その設定で使うことが可能だ。また、同アプリを使えないタブレットやスマートフォンでも、いつもと同じ操作感で使っていただける」(古畑さん)
ELECOM MOUSE ASSISTANTはVer.6.3.0でIST PLUSとBridge Eに対応し、プロファイル管理機能の追加とUIの改善が施される。夏頃にはHUGE PLUSのオンボードメモリ対応、トラックスクロールについてのアップデートが、冬頃にはプリセットの拡張とカスタムマクロ対応を予定している。
IST PLUSでは、搭載する5つのボタン全てに静音スイッチを採用しており、「場所やシーンを選ばずに」使えるようになった。ボールローラー支持ユニットモデルを選べば、トラックボールの回転音も気にすることなく使えるようになるだろう。
ミネベアミツミ製ベアリングを採用したエレコムの“握らないトラックボール”、カスタム可能な実機を見てきた
エレコムのトラックボール新モデル「IST」で始める腱鞘炎対策
エレコム、計10ボタンを備えたハイグレード仕様のトラックボール「IST PRO」
エレコム、大径ボールを備えた操作感重視のトラックボール「IST」
エレコムのトラックボール「HUGE」「bitra」シリーズに新モデル登場!Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.