血管の健康状態も可視化! サブスク不要で「振動通知」を備えた意欲作のスマートリング「RingConn Gen 3」を試す:スマートウォッチ ナビ(2/3 ページ)

» 2026年06月25日 12時00分 公開
[山本竜也,ITmedia]
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血管ヘルス傾向とは?

 Gen 3で最も訴求されているのが「血管ヘルス傾向」機能だ。同社によれば、血管にかかる負荷の傾向を自動で記録し、睡眠やストレス、運動のデータと組み合わせて評価するという。ただし、医療機器ではないので、血圧計のように血圧の数値を直接測定できるわけではなく、血管の健康状態の傾向を把握するための機能と位置付けられている。

血管ヘルス傾向を使い始めるには、まず血圧計を使って校正する必要がある 血管ヘルス傾向を使い始めるには、まず血圧計を使って校正する必要がある

 注意点として、使用するには血圧計による校正が必要だ。一般的な血圧計で測定した値を入力しないと、血管ヘルス傾向の計測は始まらない。血圧計を持っていない人にとっては、このひと手間が導入のハードルになる。

 また、常時計測されるわけではなく、安静時(睡眠時など)が中心で、日中は基本的に自動計測されない点は把握しておきたい。もちろん、手動での計測は日中でも行える。

血管ヘルス傾向の画面 血管ヘルス傾向の画面。安静時には自動で計測されるが、日中は手動での計測が必要だ

 光学式心拍センサー(PPG)から得られる脈波データと、事前に測定した血圧計の数値を掛け合わせて血圧のトレンドを推定するアプローチは、海外市場のスマートウォッチなどでも採用例がある技術だ。

 本製品の血管ヘルス傾向機能も、この仕組みをスマートリングという極小のフォームファクターに応用したものといえる。

 とはいえ、一般的な血圧計は測定のたびに機器を準備して腕に巻き付ける必要があるのに対し、本製品は指に装着しているだけで記録が続く点は大きな利点だ。ただし、本機能は医療機器ではなく、表示される数値はあくまで健康管理の参考情報という位置付けとなる。

 投薬中など厳密な血圧管理が必要な人は通常の血圧計での記録を継続すべきだが、そろそろ血管年齢や血圧が気になり始めたという人が、日々の変動トレンドを緩やかに把握する用途には適しているだろう。

振動フィードバック

 もう1つの新機能が振動フィードバックだ。「健康アラート」「座りすぎ防止アラート」「バッテリー残量アラート」の3種類があり、それぞれオン/オフを切り替えられる。就寝中は振動しないよう「振動おやすみ時間」を設定することも可能だ。

 振動フィードバックを搭載したスマートリングはまだ少数派で、珍しい機能と言える。ただ、メールや電話の着信などが通知できるわけではなく、あくまでも先に挙げた3種類の通知に限られる。

 それでも、座りすぎ防止アラートは実用性を感じた。50分以上立ち上がりの動作が検出されないと通知される仕組みで、それ自体はスマートウォッチなどにも搭載されているありふれた機能だ。とはいえ、指が振動する本製品の振動フィードバックはかなり体感しやすい。数回の振動だが、はっきりと感じ取れた。

健康アラート 「健康アラート」「座りすぎ防止アラート」「バッテリー残量アラート」の3種類を振動で通知できる。健康アラートは、頭痛の前兆や生体情報の異常、日焼け対策/脱水を通知してくれるというものだ

 なお、振動フィードバックを有効にすると、バッテリー寿命は最大2日程度短くなる。可能であれば、着信通知程度は振動フィードバックで受け取りたいところだが、バッテリー持ちとのトレードオフが大きくなるのだろう。

ユニークな睡眠ログ

 睡眠トラッキングはGen 2から大きく変わっていない。睡眠時呼吸モニタリングの公称精度は90.7%以上とのことで、睡眠ステージ(レム/深いノンレム/浅いノンレム)や睡眠スコアも継続して確認できる。また、睡眠ログに心拍数のグラフを重ねて表示できるのは、他ではあまり見ないユニークな機能だ。

睡眠ログの画面はよくあるものだが、睡眠ステージの上に心拍数を重ねられるのは珍しい 睡眠ログの画面はよくあるものだが、睡眠ステージの上に心拍数を重ねられるのは珍しい(右)

 一般的に、深いノンレム睡眠では副交感神経が優位になり心拍数が低下し、レム睡眠では心拍数が変動しやすいとされる。

 例えば、「アプリ上では睡眠の質が高いと判定されているのに、なぜか疲れが残っている」という場合、睡眠ステージと心拍数のグラフを重ねてチェックする。そうすることで、自分の睡眠がこのパターン通りに推移しているか、就寝前の要因で心拍数が下がりきらず浅い睡眠になっていたのかなど、睡眠ステージと身体の反応の連動を視覚的に把握する判断材料になりそうだ。

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