スキャンして終わりじゃない! 紙のデータをAIで“使える”情報に変える新サービス「ScanSnap Cloud+」をPFUが提供開始(3/3 ページ)

» 2026年07月17日 06時00分 公開
[渡辺まりか,ITmedia]
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画像としてスキャンしただけでは不十分――Adobeが考えるAI時代のPDF活用

 PDFは、Adobeの共同設立者であるジョン・ワーノック氏が考案したソリューションだ。どの端末でも、同じ見た目で表示できるファイルとして1993年に登場した。

PDFとPFU PDFとPFUの関わりを示す歴史年表。PDFが生まれたのは1993年のことだ

 PDFには、読めるテキストデータの他、メタデータや注釈、コメント、また文書構成などさまざまなデータが収められている「データのコンテナだ」とアドビ 製品マーケティング本部 立川太郎さんは言う。

アドビ 製品マーケティング本部 立川太郎さん アドビ 製品マーケティング本部 立川太郎さん
情報のコンテナ PDFは情報のコンテナである

 とはいえ、表面のテキストだけであれば、文書を画像として保存しておけば良いのでは、という疑問も生まれている。AIが発達し、画像内の文字をテキストとして認識できるようになってきているからだ。

画像でも良いのでは? 自分好みのAIサービスで、画像内の文字を読み込めば良いのではないかという声もある

 「個人ならそれでも良いかもしれないが、企業であれば何万件もの書類が業務インフラに利用されるため、現実的ではない」と立川さんは指摘した。

 「何万もの書類から瞬時に必要な情報を取り出す“RAG”(Retrieval-Augmented Generation)は、検索インデックスを土台としている。検索インデックスの対象となるのはOCRでテキスト化されたPDFのみだ。

 ScanSnapのような高性能スキャナーがあれば、AIが人間の代わりに作業してくれるようになり、情報資産をより活用可能なものに変えることができる」(立川さん)

使えるPDFにする意味 ScanSnap AIが処理したPDFのように、“使えるPDF”にすることで情報資産の活用につながる

整理と検索をしやすくするScanSnap AI

 発表会場には、ScanSnap Cloud+とScanSnap Cameraを体験するためのScanSnap iX2500、ScanSnap Homeをインストールしたスマホのデモンストレーションが行われていた。

体験展示 発表会場には、体験展示ブースが複数設置されていた

 タッチパネルを搭載するScanSnap iX2500では、ファームウェアアップデート後に「ScanSnap AIでPDF作成」プロファイルボタンが追加される。これを選択してから「Scan」ボタンを押すことで、ScanSnap AI処理を行える。

「AI」 ファームウェアアップデートでScanSnap iX2500のパネルに追加された、「ScanSnap AIでPDF作成」プロファイルボタン

 これまでと同じスキャン方法では、紙からPDF化した際につけられるファイル名はスキャン日時とタイトルのみであったが、ScanSnap AIを使ってPDF化することで、文書の内容に適したファイル名が付与されるのを確認できた。

ファイル名の違い 上の3件と続く3件では、元が同じ紙の資料でもタイトルが異なっている。4〜6件目ではAI処理を施していないが、1〜3件目ではAI処理を施しており、読み取ったテキストから適切なファイル名が付与されていることが分かる
AIスキャン中 ScanSnap AIを使うプロファイルでスキャン中は、このように「AI」のアイコンが表示される
通常のスキャンもできる AIを使いたくない場合は、通常のスキャンも可能だ
残り枚数 1カ月の上限があるので、何ページ分を消費したか気になる。ScanSnap Homeで消費分を確認できる
スマホ版でも 残量はモバイル版 ScanSnap Homeでも確認可能だ

 スタッフによれば、「PCであれスマートフォンであれ、ScanSnap Homeアプリのバージョンアップを行い、それからスキャナー本体のファームウェアアップデートを行ってほしい」とのことだった。

アップデート方法 ScanSnap Homeのアップデート方法。「ヘルプ」メニューから行う

 現在、PFUではScanSnap Cloud+の最小プラン「Sプラン」への1カ月無料トライアルに参加することで、AI処理を施せるスキャン50ページ分をプレゼントする「ScanSnap Cloud+ サービス開始記念キャンペーン」を開催している。応募期間は8月31日までだ。

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