ScanSnapの設定を行ったり、スキャンしたりするのに用いるスマートフォン向けアプリ「ScanSnap Home」には、「カメラ機能」が用意されている。これは、スマートフォンのカメラを用いて書類などをスキャンして、ScanSnap Cloudを介して任意のクラウドサービスへ振り分けるもので、ScanSnap Cloudへの無料登録で利用できる。
「ScanSnap Camera」は、このカメラ機能をScanSnap AIで強化した機能だ。スキャンデータをスマートフォン本体に保存できるようになった他、ScanSnap Cloud+に加入することで、ScanSnap AIを活用した機能を利用可能になった。
封書で書類が届いた場合、紙が三つ折りにされていることが多く、よく伸ばさないと視認性が低下する。フラット補正では、紙の折れやカーブなどによる歪みをAIが補正して見やすい画像データに整える。
スキャン(撮影)時に照明の位置によって書類に影が落ちると、それにより視認性が低下することがある。ScanSnap AIでは、その影を消して補正する。
機密性の高い文書はスマートフォン本体に、レシートなど会計アプリと連携させたい場合はクラウドへ、といった具合にスキャン時のプロファイルを複数設定できるようになった。スキャン後に作業する必要がなく、すぐに活用可能なデータになる。
これら3つの機能に加え、ScanSnap Cameraでスキャンしたものであっても、手書きOCRやAIファイル名、リンク付きPDF作成といったScanSnap Cloud+に付与されている機能を利用できる。こちらも、ハードウェアとしてのスキャナーを利用したかどうかに関係なく、AI利用のページ数にカウントされるので注意しよう。
なお、従来のScanSnap Cloudユーザー(無料)は、これまでの「カメラ機能」と同じ背景除去や向き補正、カラー自動判別や自動クロップ、台形補正といった基本的な画像処理機能を利用できる。
PFU 取締役 常務執行役員 宮内康範さんは、新サービス発表に先立ち「最初のScanSnapの登場から25年が経過した。一貫して追求してきたのは“カンタン/ワンタッチ”で使えるということである」と語った。
とはいえ、ユーザーからは「もっと簡単に、便利に使えるようにしてほしい」「自分らしく使いたい」などの声が寄せられていたという。それらフィードバックから生まれたのが、AIを活用しやすくする最新の「ScanSnap iX2500」だ。
同モデルを発表した2025年当時、PFUでは「場所とデバイスの垣根を超えたスキャニング体験」と「紙をAIが活用できる構造化データにする」というミッションを掲げた。
最初のものに関しては、スマートフォンをかざすだけでいつものスキャン設定を使える「ScanSnap Go」機能と、誰でも出入り可能なカフェや公共スペースに(ScanSnap Goに対応した)ScanSnap iX2500を設置する「ScanSnap Spot」の拡大により達成しつつあるとした。
紙をスキャンしてAIで活用するということについても、企業では請求書や帳票の処理、ノウハウのナレッジ化などで進んでおり、家庭でも学習の効率化やタスク整理に用いられているという。
「スキャンしたものをAIとかけ合わせて活用するというニーズがあるので、次のステージに進まねばならないと考えていた」としつつ、「ScanSnapそのものにAI機能が付いていないよね、という鋭い指摘をいただくことがあった」と宮内さんは告白する。
「ScanSnapの原点である“カンタン・ワンタッチ”というコンセプトを、AIによって進化させることにした。スキャンしやすいだけでなく、スキャンしたものからシームレスに次の行動へとつなげられるのが、ScanSnap Cloud+だ」(宮内さん)
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